第22話 母

――――――4日後。自宅。


「麗美。」

「うん?」


「麗子といていい?」

「ママじゃだめなの?あたしと離れてまた同じことしないっていえる?」


「俺、居たら迷惑だよね。」

「……」

「痛い…。」

「痛いだけ?」



頬をつねられて僕は微笑んでいた。


「幸せでしょ?あたしからこうされて。」

「…幸せ。俺、母さんにずっとしててほしい。」

「あたしはどんな時でもあんた見てるよ?寝てても見てる。」


「……」


母を抱き寄せて泣き崩れた。


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