嵐の前の静けさ

「ちょっと、その壁の張り付け台はXの形にして!倒すだけでいいから」


ねちねちとした聞き取りも終わり、臭い髭のおっさんずと同衾部屋を改造したりして日々を曖昧に過ごしていた。


そいやなんでこいつら無罪放免なん・・・まぁいいわ。


「そう、木馬のブレードの換装は簡便にできるようお願い。アタッチメントはプレーンの他は鋸刃、波型・・・そう、可動させて引きノコも面白いわね」


異世界の知識チートを惜しみなく開陳し、臭髭男どもの趣味を満たせるドリームルームへと改装されてゆく。


「姫様、このような不浄な器具を・・・誰が使うというのです!」


あ、裏切りの女騎士。


「はぁ?誰だっていいしょ。あんたの知ったことじゃないわよ」


てきとうな村娘捕まえてきて二人と一緒に存分に陵虐の限りを尽くしてやるわ。

ほんとは上の王女ズがいーんだけど・・・ガードが固すぎてマジドラゴンくらいじゃないと無理なんだよな~・・・なんとか拉致れねーかな・・・・・・



「あら、なぁにこの部屋」


「フフ、城の地下には下賤を調べる為のこのような部屋もあると聞きますわよお姉さま」


「あらあら、フィシーにはとてもふさわしくなくて?これから10年、毎夜下賤の男たちに嬲られ続けるのですから」


先ぶれも侍従の先導もなく、突如現れた王女二人がそろって高笑う。



「お姉さま方・・・え?近習たちはいかがされたのですか?」


なんでそんな身軽でココに・・・


「フン、あんたのいい加減な占いで隣国との戦に駆り出されたのよ」


「まったく、わたくしたちの嫁ぎ先であるそれぞれの国が攻めてくるなんてありえないでしょうに・・・日頃の腹いせかしらぁ?」


「・・・スヴェトラセルフィマ。扉を閉めて」


「姫殿下、その・・・」


「はやく」


女騎士は一礼し、扉を閉めた。


「・・・なに?文句でも言いたいというの」


「別にスヴェトラセルフィマがいてもいいじゃない、あなた自身の存在以上に恥じるものなんて無いんだから」


忍び笑う二人へと近づき、それぞれのつま先を踏んで胸を押す。


えー。。。部屋に積んだAmaz〇nの空箱みたいに無抵抗に倒れやがった。


まーいいや。

唖然とする二人に腹声で笑う。


何気にこの部屋の大きさだとあちき程度の肺活量でもめたくそ響いて笑ってるあちき自身の耳が痛くなる。



「お前たち、褒美が遅くなってすまぬの。この女どもを下げ渡す故」


二人程度は同時に陵虐できるよう十分に改造された部屋を見渡す。


「・・・この部屋を使い存分に我欲を満たすがよい」


ランランと目を輝かせた髭おじ二人が歓喜の咆哮を上げ二人の姉を持ち上げる。


そこで初めて、第二、三の王女二人は悲鳴を上げた。



ちっ、まあ最初は胸糞奴でいいか・・・



そのうち絶対に・・・あちきのような清純清楚な心の清い美少女を虐めてみせる!!




外の女騎士に茶菓子などを配膳させつつ、あちきは憎い二人の姉が凌遅陵虐に泣き叫ぶ無様をじっくりと堪能したのであった。






あれ?・・・そうだ、ツァビィお姉さまはドラゴンに焼かれなきゃだから生かしておくようお願いしとかないと・・・

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