Let’s practice!

美容師といえばレッスンですよね。


 皆さんもよく聞くでしょ。美容師さんってぇ、毎日練習するんですか?みたいなこと。


 答えはYESです。


 そして、スタイリストはNOです。


 別にスタイリストが練習しないことを責めてるわけじゃないですよ。


 だって、スタイリストはアシスタントの練習を見てあげないといけないでしょ!


 見てあげないといけないよねぇ!


 失礼しました。ちょっとチカラが入りましたか。


 うちのスタイリストはすぐに帰ります。逃げるように帰ります。わたしに捕まると、帰れなくなるのを恐れてか、気付いたら消えています。


 アイツ〜!……終わったら教えてもらいたいこと、あるって言っておいたのに〜!(アイツ呼ばわりしているが先輩。もちろん本人には言ってないよ)


 わたしは、よくブッチされます。あぁブッチというのは、ぶっちぎりの事ですね。ぶっちぎりは、ぶっちぎって逃げられることですよ。


 そして、もちろんわたしの下にもアシスタントいるよね。その子のレッスン見てあげるよね。


 わたしのレッスンは?誰が見てくれんの?


 お前だろがぁ!……いや、もちろんね、教えてもらう側だよ、でもね、逃げるんじゃねぇ!


 逃げるな卑怯者!!逃げるなぁ!

 

 そりゃあ、炭治郎も怒るよ。わたしも大概、優しいけどねぇ!ブッチはないわ〜……どっかに煉獄さんのようなスタイリストはいないもんかねぇ……。


 と、こんな日々をほとんどの美容師は、過ごしているはずです。ですが、最近、とんでもない新人が現れました。


 とんでもないとは、ダメなほうのとんでもないです。


 なになに、レッスンしないってこと?……いいえ


 レッスンしても上達しないってこと?……いいえ


 もぉ〜何なんだよ、とんでもないって、何がだよ。教えてよ、シャンプーマン!


 それはね……その新人が言うの


「残って練習するのってぇ、時間外労働だから給料出ますよねぇ?」


 は?何言ってんだ、このアホは!自分の腕磨くのになんでお金をもらえると思ってんだ!


 どんな生き方したら、この考えにたどり着くか知らんけど……この考えってヤバくないっすか?


 残ってレッスンさせてもらって、お店の水道光熱費を使って、薬剤も格安で使っといて、そりゃないぜ!


 こういう新人はどう教育したらいいですか?

 

オラはこんな上と下に挟まれて修行してっぞ!

  

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