1日目 終わり

「あ、アレックスじゃん!君の報告書読んだよ」

「クレマンか。今日は大変だったらしいな」

「そうなんだよ!人肉くれないならヤダ!とか言われちゃってさぁ。すごく可愛いんだけど、設備壊すのはダメだよねぇ」

「怪物に対して可愛いってなんなんだ?それに、報告書でも怪物のことを、少女だの俺の愛しい怪物だの、修正する方の身にもなってくれ」

「愛は必要だよ。君の報告書だって、結果しか書いてないでしょ。自分がどう思ったかとか、考察とか書いてもいいと思うなぁ 」

「これは報告書だ。感想文じゃない。しっかりしてくれよ、次期所長」

「わかったよ。あ、そういえば、気になることがあるんだけど」

「2匹の関係性のことか?どちらも倒したい相手がいると言っていたようだな」

「そうそれ!あの二匹は外見も性格も対称的だし、お互いを殺したがってるのかなって思ったんだ!戦った結果、相討ちで傷だらけだったとかありそうだし!」

「2匹の関係性が掴めるまでは、2匹の接触は避けた方がよさそうだな」

「だねー」

「で、重要な話ししてる時に何を読んでるんだ?」

「前世と来世の本!アレックスは信じてる?」

「信じてない。そういうところだぞ!」

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