21歳から始めたい親孝行

@masabou0915

プロローグ

僕は21歳にして、看護大学に通うことになった。工業高校を卒業して家に金がなかったので就職するしか無かった。だが、就職して2年目で母から「訪問看護を手伝ってくれないか」と言われた。母はいつも忙しそうにしており、家に帰ってきてもぐったりしていたりしたので、いつか過労死するんじゃないかと思っていた所だった。実家暮らしの自分としては親孝行ができるし、大学生活にも憧れがあったから二つ返事で了承した。

それからは勉強をして、看護学校の試験を2つ受けたが1つしか受からなかった。その大学は男子の数が少ないと聞いていたが入学してみると65人中7人と意外に多かった。これには、男子で集まって勉強できると喜んだ。1ヶ月もすると大学で主に宿題になるレポートが出始めた。男子の中でも書くのが速い人と遅い人で別れた。自分は遅い方だったけど、男子全員が全部期日内に出すことが出来た時は嬉しかった。

しかし、この時に自分は浮かれていて気づいていなかった。そう、1年生の中で1番難しいと言われている人体構造のテストが近づいていたことに。

テスト一ヶ月前に入った時に大学のチューターから勉強会をしないかと提案があった。男子全員で受けることにし、その日に受けた授業の内容を最初のテストで行った。その結果、自分だけが半分も説明することが出来無かった。

これからどうするかと言う話し合いで項目を決めて勉強してきたものを昼と放課後に集まって、皆に説明出来るようにしていこうとなったので、頑張ってみようと思った。


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