第11話 困惑 前

王子はそそくさと部屋から出ていってしまった。

俺は王子が帰ってくるまで、ベットでゆっくりまったり待つことにした。


なぜかと言うと……まだちょっと熱気味(?)なのだ…。

昨日の、……あの、時から下がらない。




ていうか、ベットでかいし、部屋もアホみたいにでかい。おそらく、自分の部屋の5倍以上はあるんじゃないかと思う。


今気づいたけど…………パジャマ(?)すけすけ過ぎない………か………??


今、ノーパンになってるんだけども…?

俺のパンツは……?

あのドスケベ変態王子め、脱がしやがったな……?

股間と足元スースーする…。

この国の服どうなってるん…?


ドスケベ仕様なん………??


誰得………?




それにしても、昨日のあれはなんだったのだろう…?

体に走った衝撃、怖いのに気持ち良かった。

そして、王子の匂いで理性がとんでしまった…。

あんなに、気持ちい、オナニー初めてだった……。

今まであんな幸福感に満たされた事はなかった。

あれって一体全体どういう事なんだろうか……。




たしか……王子が“ヒート”って言っていた気がする。



でも、それじゃ俺って女の子みたいじゃん…!!男を求めてたし俺……!!

うぅ、はずい!!いやぁぁ!!

しかも、俺が“ヒート”ってなんですか?って聞いたとき、話を逸らされてしまった。

………!

とういうことは“ヒート”っていうものはそもそもなくて、俺のチン………を掴むために、…はべらかすために言ったのか、、それとも都合の悪いことだったのか………??



ぁぁぁますますわからん!!



…グゥぅぅぅ―――――





…そうだった。5日前からまともなご飯食ってなかったわ。

しかも昨日なんて夜何にも食べねぇわ…。

どうしよう…お腹減ったな…。


そういえば、困ったときはこのベルを鳴らせって王子が言ってたな。


ご飯でも呼んでいいのか…な…?


…グゥぅぅぅ

うん、だめだ。

これは呼ばなければ。

永遠にお腹が鳴り続けてしまう気がする…。

聞きたいこともあるし、丁度いい。





俺は鳴らして呼んでみることにした。

もうお腹は限界だ。空腹である。

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