第7話 出会いと怒り 前(side フェアナンド)

今日の夜は散歩だ。


俺は王族のため、普段用事以外で外に出ることが許されていない。

ただ、今日は俺の誕生日だったので、ばーちゃ、、いや女王が特別に許可してくれたのだ。


本当に女王には感謝しかいない。

基本的に王族は嫌いだが、女王だけは尊敬している……




……今日はどこに行こうか?

行きたいところがありすぎてなかなか決まらず困ったので、執事のサリに聞いてみることにした。


「サリ、今日の散歩でオススメなところはあるか?」

「アガペーの森とかどうでしょうか?」

オススメされたらむっちゃ行きたくなってきた。

あそこの森は歩くきのことか可愛い生物がたくさんいるし、森の真ん中には恋が叶うとされているアガペーという木がある。あの木はピンク色に自然発光していてきれいである。

「そこなら近場だしちょうどいい。あそこに行こう。それより、お前俺の行きたいところ、俺より知っているんだな」


「まぁ、小さい頃からずっとあなたのお世話してますからねぇ」


「そーだな、ふっ」


俺達は、静かに笑って家から出た。

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