長い長い講義を経て
理解はした。察しもした。そして飽きた。
私は元来飽き性なのだ。
同じ顔をしたイルカを何度しばいていても代り映えしない。
それに、既にランクは最高位に達している。
これ以上続けても地味な報酬が貰えるだけだ。(クリア時の貢献度が1200を越えるとおカネが貰えなくなる。世の中世知辛いのじゃ。)
仮初めのファッション称号に興味はない。(ぬるめだが暴言には違いない。平にご容赦願いたい。)
それに、こっちのモードをやり込んでいると対人戦のコツを時々忘れてしまいそうになる。
そっちのモードが今は主流(実際にはそんな事もないのだが)なのだから暫くそっちをやる事にしようそうしよう。
そろそろ得意のキル武器が活かせるように、
縄張り争いじゃなくてガチバトルに参戦してみようかな!
腕前は堂々のCランクスタートだ。
先は長そうだが、一度くらいこの山を登ってみるのもまた一興だろう。
~数時間後~
もう…もういいかな…やめちゃおうかなこのゲーム…
そもそもなんでこんなに連携が取れないんだろう…
大会レベルじゃないにしても、多少なりとも意思疎通とかがあると思ったのだが…
それに付けても全く勝てない。
ルールによって貢献度合いが肌勘でも多少違う気はするが、勝率は恐らく30%もないだろう。同じくらいの腕前とマッチングしているはずなのに味方は…おっとこの先はまた笑顔の兄妹になってしまう。
相手に巧い人が居ると特にどうしようもない。自分も含めて誰も対応策を知らない奇策を幾つも知っているかのようだった。
うーむ、これはまた兄貴に…ってもう寝てるか、これは明日にしようかな…
~一週間後~
ヨシ!今日はなんか時間も空いたし、ゲームのやる気に満ち溢れてる!
今度こそ腕前ランクを上げてやろう!
元プロが天才だって言ってくれたんだから、時間をかければ私でもZランクなんてすぐに違いない!!!!(?)
うおおおおおおおあっルールが変わってる…そりゃそうか、タイムシフト制だもんね。
ま、まあなんとかなるやろ!今回はちゃんと”予習”だってしたんだから!
元プロの妹の実力見せてやるよ!!!!
このプレミアムシューターと歴史に名を残してやる!!!!!
~ 数 時 間 後 ~
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