第6話 新世界の神ごっこ

【前回までのあらすじ】

大変信心深い地味黒メガネ巫女さん(私)が神社の境内で今日も熱心に(配信しながら)お勤めに励んでいたところ、突然、地球が爆発!死んでしまったかと思いきや、なんということでしょう!そこで深く信仰する神様(名前は知らない)と出会ったのです!オージーザス!ナンマイダー!アーメン!ラーメン!イケメン!


★★★


私「よく見たら神様イケメンっすね」

?「・・・君の思考は支離滅裂で、僕にはついていけないよ。」

私「神パワーで私を超絶美形にしてみてもらっても?」

?「・・・地球がなぜ爆発したのかとか、いろいろ疑問に思わないのかい?」


ちょっと軽口叩いたら神様(仮称)から呆れられてしまった。


私「クソつまらん世界が滅びてもむしろウェルカムだし。」

?「ああそうだったね。話を戻すけど、ちょっとおもしろいことをやってみないかい?強制はしないけど・・・」

私「神チートで地球を破壊!新世界の支配者になったけどもう遅い!ざまぁ!」

?「うーん、会話が成り立たないな・・・」

私「あのさ、『自称神』が突然現れて『悪魔の囁き』されても信用できませんよ?しっかり説明を求めたい。」

?「そうだね」

私「三行で。」

?「えー。」


三行で説明してもらった。

①地球外超文明を持つ異星人がミスって、うっかり地球を破壊してしまったんだ。

②異星人たちは地球を元に戻した上で、被害者に対して「おわび」として「願いを叶えてくれる」のだそうだ。

③普通の人たちは「ささやかな願い」程度しか叶えてもらえないけど、「惑星中心核そのもの」である僕は「大規模な願い」を「何度でも叶えてもらえる」んだ。


私「へー、異星人の手違いで全人類どころか神様も死んじゃったとな。」

?「僕はバラバラになっただけで死んでないけどね。」

私「で、エイリアンに『落とし前つけろ』って恫喝して見返りを要求したと。」

?「うーん、言い方がちょっと。」

私「で、神(仮称)は『イケメンになりたい』と願ったわけね。」

?「まあ、だいたいあってるかな。とりあえず人間になりたいって願ったんだよ。僕は地球そのもので、ほとんど永遠の命を生きているけど、つまらないんだよ。すごく。物語の神様みたいな神通力は無いし、やることと言えば地上の人間を観察したり、たまに会話したりするだけ。長生きしてるだけで、何もできないんだ。つまらなかった。」

私「わかるー。つまらんよね。おもしろイベントが発生しない。」

?「そう、イベント!突然のイベントが発生したんだよ!おもしろイベントが!」

私&神(仮称)「地球爆発!」


私と神の心が通じ合った瞬間だった!


★★★


次回に続く!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎日 12:00 予定は変更される可能性があります

地球転星★銀河鉄道建設公団のトラックビームが直撃して地球が爆散した件 平伍頼直(へいご・よりなお) @hey_go

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画