第2章 メガネ転生
第5話 死後の世界で全人類に配信する巫女
「私たちは山神神宮です!異世界転生してみませんか?私たちに任せてください!」
★★★
全人類に呼びかける動画の収録を終えた。
私「この動画を、銀河鉄道建設公団から、全人類に『配信』をお願いします。」
?「オッケー!でもさー。日本語で言っても世界のヒトに伝わらくね?」
私「グヌヌ・・・それはそうだけど・・・そこは
この動画配信で、私が公団から受け取れる「賠償」は全部使い切った。
大丈夫、ベストは尽くした。あとは待つだけ。
★★★
つまらない人生だと思っていた。
家も学校もつまらない。たぶん社会全部がつまらない。
変装レベルのギャルメイクして動画公開したら軽くウケた。でも承認欲求が多少満たされただけで、相変わらずつまらなかった。企画と称していろいろやってみたが、どれもこれもがつまらない。そして、期待せずに始めた巫女バイト企画。
・・・ちょっとおもしろかった。
ギャルメイク落としてメガネをかけ、黒髪地味巫女に「変装」して
集めても集めても次から次から降り続ける落ち葉。そこに無限の時、生と死を見、私の心は大地と一体化した。宗教なんかを信仰してる奴らはバカだと思ってたけど、いや、今でもバカだと思ってるけど、ここに神は存在する、と理解できた。
この神社の祭神の名前も知らなかったけど、今なら神の声を聴ける気がする。
神様、全てを代償にしても構わないから、このつまらない世界をブッ壊して、おもしろい世界に作り替えてください!
落ち葉を集めながら、ふと見上げると空は燃えるように赤く染まっており、突然大地は激しく揺れ全てが崩れ落ち、私は死んだ。
★★★
ん?生きてる?
なんか突然の大地震で私は死んだと思ったんだけど・・・これが死後の世界ってやつ?
「巫女さん、大丈夫?」
声に振り向くと、なんか神っぽい扮装のイケメンがいる。
「神様?」
死んだから、神様が迎えに来たのか。
私は神様から話を聞いた。
★★★
?「僕は君が働いてる山神神宮の祭神・・・とされてるけど、ホントのところは違うんだ。僕の
私「ちょっと何言ってるかわかからない。」
?「ゴメン、簡単に言うと、今しがた地球が突然爆発しちゃったみたいなんだ。」
私「ハエー。地球オワタ。残当。」
?「で、僕の本体も爆発した。」
私「神は死んだ?」
?「ハハハ、おもしろい表現だね。爆発してバラバラになったけど、まだ生きてるよ。金属生命体だからね。宇宙空間に放り出されても平気なんだ。死んでしまうのは君のほうだ。」
私「あー、やっぱ死ぬのか。」
?「地球の全生命が死ぬね。」
私「つまんない世界だったけど、爆発オチとか最低じゃね?」
?「うん最低だね。」
私「つまんね。」
?「ちょっとおもしろい事、やってみないかい?」
私「・・・神様なのに、悪魔の
★★★
次回に続く!
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