自分の体験ではないのに、なぜか懐かしいという不思議な気持ちになりました。 そしてキャラクターの名前が明確にされず、「君」や「僕」という呼び方であるのに対し、世界が綿密に表現さているので、素敵な背景に影絵のような「僕」と「君」が見えていました。 誰かの思い出を追体験するような感覚で、夏の夜―――まだ昼間の熱を持ったままの夜の感覚なども感じられました。