第26話 対人戦③



異能




それは、突如として発現する

未知なる能力


魔力をを消費して発動する魔法とは

違い、動力は明らかでは無い。


そして、まだ発現した者はいない。



されている。


------------


試験官

【第5試合 たかとしvs 凛墓 賢次


スタート!!!!!!!】









たかとし

【《時止め》】



ズゥゥゥゥン カチ カチ カチ



時間が止まる



ぽんっと

たかとしが賢次の肩を叩く



賢次

【はっ.....なんだこれは】


たかとし

(息止めてる間だけ時間止めれるの。

あ、これは念話ね。)


賢次

【おまえ。生きていたのか。

何が目的だ。】


たかとし

(少し話したいだけだよ。)


賢次

【お前と話すことはない。

試験が終わったらすぐ殺してやる】


たかとし

(まぁまぁ、落ち着きなよ。

君の妹、ノアちゃんのことだよ)


賢次

【なに?】


たかとし

(少しは聞く気になったかい?)


賢次

【手短に話せ】


たかとし

(僕の息も持たないし手短に話すよ。

ちなみに僕の勘も入ってるけど)


(まず、ノアちゃんはおそらく神の代理人だ。

これは僕の予想ね。神々はなにか企んでる)


賢次

【何を言ってるんだ?お前は。

ノアは俺の妹だ。神?そんなものが

本当にいるわけないだろ】


たかとし

(まぁ、聞きなってとりあえず。

ノアちゃんは複数人存在している。

これは確定事項だ。君の妹の

ノアちゃんはその内の1人にすぎない)


賢次

【・・・】



たかとし

(話しを続けるね。僕のことはまだ

話せないけど、僕も色んな世界に

今まで干渉してきた。肉体はひとつだけど。)


(いたんだよ。どの世界にも、ノアちゃんが)


(そしてなぜか、僕を殺そうとしている)


(そしてこの学院の試験を受けている

ノアちゃんが君の妹なのか、そうじゃないの かそれは僕にもわからないんだ。)


(今わかっているのはここまで。

僕はノアちゃんが気になるんだよ。

なんのためにこの学院に来たのか。

神々のことも気になるしね。)


賢次

【信じられるかそんな話し。】


たかとし

(まぁ、それは君の勝手だからいいよ。

君に話したのはノアちゃんを...

いや、まぁいい。とりあえず試験は

サクッと終わらせよう)



ズゥゥゥゥン カチッ



止まっていた時間が動き出した





みぃ

【あー!!あいつ!!私の身体に

風穴あけたやつだ!!!おい!!!!

私がぶっ倒してやる!!!!】


賢次

【.....誰だお前】




みぃ

【ムキィ!!!あんた覚えてなさい!!!】






賢次

【《土魔法 タイタンウェーブ》】


土砂波がたかとしを襲う



たかとし

【《水魔法 ダイダロス》】



たかとしの上級魔法が賢次の魔法を

消し飛ばす


試験官

【上級魔法!?3属性に加えて上級魔法まで..

なんてレベルなの今年は....】




魔法にはランクがある。

初級魔法★

中級魔法★★

上級魔法★★★

極大魔法★★★★

神大魔法★★★★★

????★★★★★☆


上位の魔法になるほど魔力の消費も

大きくなり威力も上昇する。


上級魔法を扱えるのは人口の上位1%と

言われている。




賢次

【そこそこできるんだな、お前】


たかとし

【それは、どうも。】



賢次

【《土魔法 アースクエイク》】


大地震が発生し、たかとしがふらつく


【《極気術 烈羽鳳凰覇》】



たかとし

【《闇魔法 ダークシールド》】




ボゴォ



賢次の拳がたかとしの体を貫通する



たかとし

【ゴフッ.......僕のシールドが....】



試験官

【ちょ、ちょっと!!試合中止!!!!】



たかとし

(想定外だ....気術。あれはやばい

魔法で防げないだと..まずい...このままでは)



賢次

【馴れ馴れしい。

お前がノアの名を口にするな。

死んで償え雑魚野郎】



ズゥゥゥゥン


おぞましい程の魔力が賢次に集まる


会場全員が死を覚悟するほどの邪悪な....


【《六魔剣 四ノ剣 サ....》】







お兄........ちゃん







バッ




賢次

【ノアの声!?】



賢次は当たりを見渡すがノアはいなかった。


賢次の魔力が次第に治まっていく



賢次

【命拾いしたな。急所は外してある】



試験官

【医療班!すぐに手当を!!!】





賢次

【ノア....お前は本当に俺の....】


...........

........

....


試験官

【えー、続いて第6試合ですがその前に。

これは入学試験です。殺し合いでは

ありません。その点ご理解下さい。】




きゃああああああああああ!!


お腹空いた


え?あれってもしかして剣聖か!?


こっち見てぇ!! かっこい!!!


剣聖様ああああ!!



剣聖コパムの登場に会場は大盛り上がりだ



女将

【貴方人気なのね】


コパム

【世界が僕を呼んでるんだよ】


女将

【ちょっとよく分からないわね。】


コパム

【ふっ。試験が終わる頃には君も

僕の虜になっているよ】


【まぁ、レディは斬らないんだ。

しかもそんな動きにくそうな和服で

どうするんだい?】


女将

【・・・】



試験官

【第6試合 女将vs剣聖コパム...

スタート!!!!!!!!!】


【おっと?両者動きませんね....】




女将

【私の和服が動きにくそう....

動かないから関係ないのよ。】



コパム

【ん?どうやって試験を】




ゾク




何だこの感覚は。僕が恐怖している?


この女性一人に?




女将

【《龍神王の伊吹》】




女将の頭上に龍が召喚される



コパム

【は?】



龍の口元に魔力が集まる


そして一気に解き放たれる




試験官

【《防御魔法多重展開 》】


試験官たちが一斉に防御魔法を展開する


その数400



バリィィィィィィィィィィィィィィィィン



試験官

【ハァハァ.....なんとか持ち堪えたわね...

ったくどいつもこいつも.....】



女将

【まだ調整が効かなくてごめんなさい..】



土煙が晴れる



底にはボロボロになったコパムが

なんとか立っていた



女将

【あら。剣抜いたのね。】



コパム

【ハァハァ.....強いレディは....好きだぜ...ハァハァ】



女将

【もう降参したらどうかしら?】



コパム

【舐めるなよ。】


【《剣聖 発動》】


スキル剣聖は基礎能力全てを大幅に

向上させる勇者の固有スキル



女将

【《風魔法 ウインドブラスト》】

【《ドラゴンヘッド》】


龍の頭が風魔法を纏い、コパムを襲う



コパム

【《剣聖 十二奥義 早蕨》】


高速で打ち出される無数のしなやかな太刀筋が

ドラゴンヘッドを払い除ける



女将

【その剣、防御もできるのね。

貴方強いんだ。】


少し息が上がっているような気がした



依然、女将は1歩も動いていない。


コパム

【クソっ...こいつ強すぎる....どうすれば】





ドクン.......ドクン......



なんだ



心臓と脳が熱い



何だこの感覚は



何か来る




ジジジジジジジジジジジ ズゥゥゥゥン



コパムの右目に 十字架が発現した



》》》》》


》》》》》



女将

【雰囲気が変わった...?

関係ない。これで終わりよ。】


《ドラゴンズレイ》



・・・



女将

【あれっ?】


【《ドラゴンズレイ》!!!!】


【魔法が出ない?なんで?】



コパム

【異能って言うらしいんだ。これ。

発動中僕の視界に入っている間は

魔法が使えなくなるみたい】


女将

【なっ、そんなの馬鹿げてる!!!】



コパム

【《聖剣召喚 六聖剣 二ノ剣 ファオ》】


金色の剣が時空より召喚される




試験官

【あれが聖剣......初めて見た】



コパム

【《聖なる光(ホーリーノア)》】



女将

【くっ.......】



ブゥン


光の斬撃は女将の前で消滅した。



コパム

【試験官。終わりだ。】



試験官

【試合終了!!!!!!!!】



うぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ


大歓声が巻き起こった



コパム

【手強かったよ。異能?がなければ負けてた】


コパムが女将に手を差し伸べる



パシッ



女将

【ふん。悔しい。次は勝ちます!!!!】


コパム

【かわいいね。何度でも待ってるよ】


女将

【貴方口臭いわよ!!!!!】



............

........

....



試験官

【さぁ、いよいよ対人試験も終盤です!!

続いて第7試合は..............


勇者の末裔!?光宙vs謎の新人ナオキ!!


両者入場して下さい!!】




・・・





シーン



試験官

【光宙さん?ナオキさん?】




ズルズルズル



ズルズルズル



ズルズルズル



試験官

【なんの音かしら?】



うっすらとステージの入口に

人影が見え始める



ズルズルズル


ズルズルズル



誰かが誰かをひきずっているような




そんな音だった







ナオキ

【すみません、先にうっかり

倒しちゃいました....】





26話 完


-------------


次回27話 対人戦④







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