第23話 魔力測定
魔法には属性がある。
火・水・風・土・雷・光・闇・時
現在判明している魔法はこの8属性である。
遺伝によるものが大きく基本的には1人
1属性の魔法を扱うことができるとされる。
どの属性も特に優劣は無いが
火・水・風・土・雷は鍛錬すれば誰でも
扱うことが出来る。ただ、適正では無い
属性の魔法は威力も落ち、種類も限られる。
適正属性を理解し、極めていくのが
一般的である。
光・闇・時は特別で適正はほとんどいない。
稀な属性だからといって強い訳ではなく
どの属性も鍛錬次第だ。相性はあるが....
???
《時魔法 記憶操作》
【受付さん、ノアちゃんは光属性じゃ
ないよ。属性無しだよ。ね。わかった?】
受付嬢
【はい。わかりました。】
---------------
試験官
【さて、最初の試験だ!!!!
今から魔力測定と属性適性検査を行う。
順番に並べ!!!
まぁ試験と言っても測定するだけだ。
ここで脱落者は出ないから安心しろ!
尚、毎年1年生の魔力は20が平均だ】
レオン
【じゃあ俺からだね。】
レオンは測定器に魔力を流す
《魔力250 適正属性 光》
(これくらいでいいのかな?
抑えるの難しいな...バレませんように...)
試験官
【250だと!?3年生でも100前後だぞ...
しかも稀有な光属性。何者だ....
終わった者は控え室へ行け!
次の試験のアナウンスがあるまで待機!】
《よかった...バレなかった》
天龍
【へぇ。あいつ強そうだなぁ】
【おい。おまえ】
レオン
【ん?何か用?】
天龍
【いや。なんでもない。
おもしれぇなお前】
レオン
【いきなりお前は失礼だよ。じゃあね。】
天龍が魔力測定器へ魔力を流す
《魔力950 適正属性 闇》
試験官
【950....そんな数値聞いたことない
英雄でも800だぞ...どうなってるんだ】
花音
【あんたそんなに強かったのね....】
天龍
【おぉ、花音。俺が助けてやるから
安心しろよ!魔力なくても大】
《魔力1500 適正属性 光》
【え】
花音
【魔力がなんだって??あ、800かww
私の半分なんだねww】
天龍
【く、くそぉ....】
みぃ
【よーし!私の番ね!!】
花音
【あの子......】
天龍
【なんかアホそうだなあいつ】
《魔力7 適正属性 火》
試験官
【良かった。低いやつもいた】
みぃ
【え。7。え?あぅ......】
天龍
【君。どんまい。】
みぃ
【うるさいわね!!!】
ドゴォォォォォォォン
みぃの拳が天龍を30mほど吹き飛ばす
天龍
【がハッ....あいつ...怖い...】
試験官
【次、倍丸!!はやくしろ!!】
《魔力170 適正属性 闇》
ん?
会場がざわめく
試験官
【倍丸はどこだ?いつのまに測定器に】
測定は完了しているが、誰も倍丸の
姿を見たものはいなかった。
万鹿
【もう。お兄ちゃんってば...】
万鹿が魔力測定器へ魔力を流す
《魔力1200 属性 時》
試験官
【時属性....はじめてみた.....
というかもうなんでも驚かなくなってきた】
ぺこぺことお辞儀をして万鹿は逃げるように
走り去っていった。
途中、3回ほど転倒しながら。
ハオ
【次は僕か。】
《魔力421 属性 雷・闇》
会場がざわついた
2属性適性は過去に1人も例がなかった
試験官
【ハオくん、申し訳ないのだけど
学院の《地下4階》へ向かってくれる?】
ハオ
【は、はぁ?よくわかりませんが
向かいます。。。】
賢次
【ねぇ。君強いだろ】
ハオ
【誰?君】
賢次
【僕はけんじだよ。次の試験宜しく】
ハオ
【? 次の試験はまだ未発表だろ】
賢次
【ふふ、そうだね。またあとで】
《魔力2500 適正属性 土》
2500だと!?
災害じゃないか!!!
あんなのと一緒は嫌だ!!
あちこちでヤジが飛ぶ
孝一郎
【うるさいなぁ。お腹すいてんのかな】
《魔力150 適正属性 火》
試験官
【いや、150もすごいんだけど
なんか低く感じちゃうな.....】
孝一郎
【順番の問題だろ!!!!腹減る!!
まちがえた。腹立つ!!!】
女将
【私の番ね。】
《魔力777 適正属性 風†》
【あら、運が上がりそうな数値ね。ふふ】
試験官
【今年は化け物しかいないの....
ん?属性の横になにか....】
光宙
【・・・】
《魔力350 適正属性 雷・光》
試験官
【また2属性持ち!? ちょっと貴方!】
シュン
光宙は姿を消した
試験官
【なっ!?転移!?】
コパム
【ねね。おばさん!俺もいい?】
試験官
【誰がオバサンじゃクソガキ!!!!】
《魔力60 適正属性 水》
【ふん!!さっきの子達に比べたら
全然ね!!!!笑】
コパム
【むっ。ムカつくなぁ】
《魔力1007 適正属性 水・風》
【これでいい?あのさ、こんな古典的な
測定方法なんのあてにもならないよ?
じゃあね、おばさん】
試験官
【君も4桁!?って、なに、調整できるの!?
もう私ついていけない....】
ノア
【あの、すみません。私もいいですか。】
試験官
【あら、かわいらしい。ごめんなさいね
どうぞ!】
《魔力0 適正属性 無》
ノア
【あれっ....おかしいな】
試験官
【あらら、、、残念だけど貴方
魔法が使えないみたいね.....
一応試験は受けられるけど辞めた方が...】
ノア
【少し考えます.....】
魔力測定器は第40回目の入学試験から
導入されている。当時の設計から進化
していなかった。
魔力は4桁までしか表示されず
属性も古くから語り継がれる8大属性しか
表示されない仕組みになっていた。
そう。属性は8つだけではない。
《無属性》という9つ目の属性が存在した。
しかし語り継がれていないため
誰も知らないのは無理もない。
試験官
【さて、一通り終わったかしら?】
たかとし
【すみません。ぼくがまだです。】
試験官
【あら、ごめんなさい。どうぞ!】
(なんだかこの子気味悪いわね...)
たかとし
【気味悪いは傷ついちゃいます★】
たかとしは不気味に微笑んだ
試験官
【ごめんなさ...え?】
《魔力4900 適正属性 時・闇・水》
たかとし
【次の試験楽しみにしてます★】
ヒュン
試験官
【《念話》】
《各試験官、警戒レベル10 受験者たかとし
から目を離すな。転移が使えるようだが
3属性持ちの魔力4900 厄災レベルだ》
???
【あの、俺まだなんすけどいいすか?】
試験官
【あ、はい!どうぞ!!】
《ん?こんな子いたかしら.....》
【あ、君なまえは??】
ナオキ
【俺、ナオキっす。宜しくです】
《魔力20 適正 土》
試験官
【普通ね...(でもなんだろう...不思議な...)】
【さて、全員終わったわね!!!
次の試験は3時間後!対人戦よ!!!
対戦表は後ほど発表します!】
----------------
レオン 魔力250 適正属性 光
天龍 魔力950 適正属性 闇
花音 魔力1500 適正属性 光
みぃ 魔力7 適正属性 火
倍丸 魔力170 適正属性 闇
万鹿 魔力1200 適正属性 時
ハオ 魔力421 適正属性 雷・闇
賢次 魔力2500 適正属性 土
孝一郎 魔力150 適正属性火・█
女将 魔力777 適正属性 風†
光宙 魔力350 適正属性 雷・光
コパム 魔力1007 適正属性 水?・風?
ノア 魔力0? 適正属性 無?
たかとし 魔力4900 適正属性 時・闇・水
ナオキ 魔力20?適正属性 土?
----------------
《アナウンス》
《次の試験は対人戦です。対戦表を
張り出したので各自確認して下さい。
勝敗は試験に関係ありません。
とにかく力を出し切って下さい。
審査ポイントは非公表です。
どちかが降参するか、試験官が戦闘不能と
判断した場合試験終了となります。》
Aグループ
第1試合
レオン vs 天龍
第2試合
花音 vs 万鹿
第3試合
みぃ vs 孝一郎
第4試合
倍丸 vs ハオ
第5試合
賢次 vs たかとし
第6試合
女将 vs コパム
第7試合
光宙 vs ナオキ
Zグループ
試験官 vs ノア
試験はAからZグループに分けられる
Aから順に実力が高いと暫定で判断
されているグループとなる。
会場は特殊な結界により魔法を全て吸収する
また、魔法のダメージも90%軽減となる
思う存分暴れるというわけだ。
試験官
【ノア君。すまない。君は適性も魔力も
ないから、、、】
ノア
【わかりました。試験官とで大丈夫です
それより地下4階ってどこですか?】
試験官
【4階?この学院は地下3階までしかないよ】
第23話 完
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次回第24話 対人戦
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