第22話 創造神


東京都庁の地下2階 402会議室




ガチャ




ノア

【ここに来るように言われたけど

なんだろう。】


会議室には誰もおらず静かだった。


【部屋間違えたかな....】




ゾクッ




鋭い殺意を感じた。



【誰!?】




???

【びっくりした!?ねー!びっくりした!?】


ノア

【あなた誰?】


???

【僕はシュヴァ。世界は僕が創ったんだ】


そこにはスーツ姿に白髪

綺麗な青色の瞳をした男性が立っていた


ノア

【ふーん?】


シュヴァ

【ふーんて!笑 興味無いの?】


ノア

【ないよ?誰が創ったとかそんなこと

なんだっていいもの。】


シュヴァ

【冷めてるねぇ。モテないよそんなんじゃ】


ノア

【べつにモテたくないもの。

というかなんの用?なにもないなら

もう出ていっていい?】


シュヴァ

【まってまって、せっかちだね君。

少し話しをしよう。】


ノア

【わかった。】


............

.......

....


ノアはシュヴァから話しを聞いた。

シュヴァは創造神でありノアに加護を

与えるために干渉したということ。

ここ以外にも別の世界が存在している

ということ。本来交わることのない世界を

1つにまとめようとしている者がいること。


そして、それを止めるため12人の

転生者を集めてほしいとのことだった。



ノア

【いいよ。探してあげる転生者。】


シュヴァ

【そんな簡単にいいのか?】


ノア

【うん。わたしもう独りだから。

行くところもないしすることもない。

それなら誰かの役に立ってみるよ】


シュヴァ

【ありがとう。じゃあ君...いや、ノア。

お礼に君が何者か教えてあげるよ】


【君は......◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎】





ノア

【え?】






............

.........

.....


王立魔法学院前





ノア

【っと.....どこよここ...

ってなんか服も勝手に変わってるし

探して来いってこんな知らない土地に

放り投げるの...雑な神様ね】



シュヴァ

《やぁ、ノア。無事に着いたね》


ノア

【あんたねぇ。ちゃんと説明しなさいよ

というかどこから話してるの?】


シュヴァ

《君の中に僕のコアを移したからね

今は脳に直接話しかけてるよ》


ノア

【気持ち悪いわね....そういうのは先に

言いなさいよ!で、どうすればいいの?】


シュヴァ

《神々の誓約で一日に話せる時間が

限られていてね。まぁ、自分で色々

調べる方が楽しいだろうから考えて!》


《とりあえず、王立魔法学院で魔法について

学ぶんだ!そこに転生者も来るはず!

あと魔法の発現についてだけど僕の

力は》 プツン


ノア

【はぁ.....まとめといてよ最初から...】



ノアのため息が空へと消える



...........

........

.....



ガヤガヤ ガヤガヤ ガヤガヤ

ガヤガヤ


ノア

【人多いなぁ....あ!すみませーん!

入学試験の受付をしたいんですけど!】


受付嬢

【こんにちは。試験の受付ですね。

ここにお名前と属性をご記入下さい】


ノア

【名前はノアです。属性??】


受付嬢

【はい。え、ご存知ないのですか?

申し訳ありませんが属性が分からないと

受付できません...】




おい!!向こうで光属性が出たぞ!!


こっちには闇属性もいる!!


どうなってるんだ!?


やっぱり創立100年..なにかあるのか!?








ノア

【光属性です。】


受付嬢

【光属性!?!?!?ほんと!?】


ノア

【は、はい!!ほんとです!!!】


受付嬢

【わかりました。後で虚偽が発覚した場合

失格となりますのでご注意下さい。

では学院内の噴水のある広場で試験開始

までお待ちください。】





ノア

【うーん。非常にまずい。これは多分きっと

いえ、確実に虚偽だわ!!!!】


【そもそも魔法の使い方もわかんないし

なんなのほんとうに....】



キィィィィィィン



【なに?ん、なんか指輪が光って....

え、何この指輪いつの間に】


???

【こんにちは!貴方も試験受けるの?

私はみぃ!宜しくね!!あなた誰!!】


(なにこのひと...めっちゃガツガツしてる)


ノア

【私はノア。ただのノア。】


みぃ

【ノアね!!宜しくね!!】


みぃはノアの手を握りぶんぶん振り回す

風圧で周りの人が15人ほど吹き飛んだ


ノア

【なんて馬鹿力なの貴方....】


みぃ

【貴方じゃなくてみぃだよ!!!

私魔法使えないの!体術命!!

(この子、私の手を離さなかった...

普通の人なら折れるんだけど...)】


ノア

【はいはい、みぃね。宜しく】


みぃ

【ねーー!!なんか冷たい!!】


ノア

【それより魔法ってどうやって使うの

かな。ってみぃに聞いても分かんないか】


みぃ

【わかるよ!こうなんていうのかな?

魔力をこめてイメージして、ばん!!!

みたいな感じかな。】


みぃはドヤ顔をしている


ノア

【ダメだ。この子ば..いやあほね。みぃ。】




キィィィィィィン


また指輪が光る



???

【魔法はね。イメージが大切なんだよ。

魔力を感じてみて。目を瞑って自分は

今海の底にいて外の音が聞こえない。

集中してみて。魔力、マナが根源から

体に供給される。そのマナを使いたい

魔法へと変換するイメージ】



ノア

【水魔法 ウォーターボール】


ゴポゴポ......パシャアン


ノアの手から出た水の玉が弾け飛ぶ


【できた.....】



???

【一発はすごいね。上手だったよ。】


ノア

【ありがとう!わかりやすかった。

私はノア。あなたは?】



???

【名乗るほどのものでもないよ。

また試験で。では】



みぃ

【今の人凄かったね!!長文だけど

わかりやすかった!!私も練習する!】


ノア

【なんだろう....モヤモヤする..】


みぃ

【ねね!ノア!あと二時間あるしさ

食堂行ってみない??お腹すいた!】


ノア

【うーん。わかった。いいよ。ついてく】



..........

.......

...


ワイワイ ガヤガヤ ワイファイ ビンビン


みぃ

【いいにおーい!!!てかすごい人!】


食堂は様々なジャンルの異世界料理を

味わえる。中はかなり広く食べたい

お店の前に行って選ぶシステムだ


ノア

【みぃの食べたいのでいいよ

私合わせる】


みぃ

【え、いいの?うーん、どれに....ん?】



《割烹 赤城》


みぃ

【ノア!!和食!!笑

異世界に割烹がある!笑】


ノア

【ん?異世界?和食?みぃは

異世界から来たの?】


みぃ

【えっ、あっ、いや、そのえっと

聞き間違いじゃない?私はこの世界の

人間だよ!それよりあそこいこ!】


ノア

【そっか(なにか隠してるなぁ)】


..........

.......

....


赤城

【へいらっしゃい!!!なにしましょ!?】


みぃ

【オススメはありますか??】


赤城

【オススメねぇ。うーん

味噌のお湯わりと握った米が人気かな?】


ノア

【割烹とは........まぁいっか。じゃあそれで】


【っとまって!!!!お金もってない!】


みぃ

【え!?ノアも!?私もないよ!?】


ノア

【お前なんで誘ったんだよ....】


赤城

【君たち試験受けるのかな?実は僕も

受けるんだ。それに君たち可愛いから

サービスしちゃうよ!】


みぃ・ノア

【え!!いいんですか!?

ありがとうございます!!】


赤城

【いいよいいよ。美味しいって笑顔で

食べてくれればそれでいいよ】


...........

........

...


2人は普通の味のおにぎりと

味噌をお湯で溶いた味の汁を完食し

広場へと戻った。






《只今より 創立100年 王立魔法学院

入学試験を開催します。


1次試験は魔力測定です。皆さん南門へ

お集まり下さい


繰り返します......》



...............

............

........


???

【学院も無茶なこと考えるなぁ...】



22話 完


------------


次回23話 魔力測定


ついに入学試験編 開幕








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