第20話 勇者
勇者ってなんだとおもう?
世界救う人の事?それとも
勇気がある人の事?良い人?悪い人?
勇者たる所以ってなんだろう
まぁ、人によって解釈は違うかもね。
--------------
魔法都市バーツ 王城 召喚の間
第1王女エルザ
【やったわ!!!!ついに勇者様を!!
召喚に成功しました!!!!】
ウォオオオオオオオオオオオアアアアアア
王女の報告に大歓声があがる
光宙
【ん?どこだここは】
エルザ
【貴方が勇者様ですね!?お名前は!?】
光宙
【は?何言ってんだ。俺は光宙だけど
勇者?なんのこと?
え、あれ。俺、どこで、なにを?】
エルザ
【召喚の反動で混乱しているのですね?
今日はお休みください。
明日お話しさせて頂きます!!】
よくわからず光宙は客室へと案内された。
ゆっくり休むようにと言われたが
光宙は気が気ではなかった。
光宙は記憶を無くしていた。
自分の名前以外何も覚えていなかった。
何故、こんなよくわからないお城に
いるのか自分は何者なのか。
..........
......
...
翌朝
コンコン
光宙
【はい。】
王の間へお越しください。と
伝えられた。
王の間ってどこだよ。と思いながら
だらだらした足取りで歩いていると
王の間へついた。
国王サヴァ
【そなたが勇者か。よく来てくれた。】
光宙
【は、はぁ。よくわかってないですが。】
国王サヴァ
【うむ。少し話しをしよう。】
光宙と国王は30分ほど話した。
国王の話しによると、この世界には
様々な種族がいて平和に暮らしていたが
魔族が世界を支配するために侵攻していた。
圧倒的な戦力で魔族が優勢だった。
その状況を打破すべく、勇者として
召喚されたのが光宙だった。
勇者は強大な力を有しており世界を平和に
導くと言い伝えられていた。
漫画が好きだった光宙はこれが
異世界転生という解釈をした。
..........
.......
...
光宙
【状況はなんとなくわかったけど
俺にそんな力なんてないよ.....
言った通り記憶もないし】
女王エルザ
【ではここからは私が。
勇者様、ステータスオープンと
言ってみて下さい】
(うわ、恥ずかしいやつじゃん、、、)
光宙
【す、ステータスオープン!】
光宙の前にステータスが浮び上がる
---------------------
光宙 19歳 レベル1 魔力35
【勇者】【精霊王の加護】【◾︎◾︎◾︎の導き】
---------------------
エルザ
【光宙さん、どうでしたか??】
エルザがステータスを覗き込む
【勇者!!やっぱり勇者様でした!!
でもその他のステータスは見たことない
文字で読めませんね、、、】
光宙
【読めないのか?】
エルザ
【はい。勇者様は読めるのですか?】
光宙
【いや、俺も読めない】
咄嗟に嘘をついた。なんとなくだが
今は伏せておいた方がいい気がした。
エルザ
【そうですか、、、あ、そうだ!!
勇者様はこれから王立魔法学院に
通って頂きます!勇者様といえど
まだレベル1ですのでどんどん強く
なってもらわないといけません!】
光宙
【まぁ、この世界で生きていくには
必要なんだろうな。わかったよ。】
エルザ
【ありがとうございます!手続きは
コチラでしておきます!あ、そうだ!
地下に宝物庫がありましてそこから
2つ!好きなものをお持ち下さい】
【はい!これ!鍵です!】
光宙
【あ、あぁ。ありがとう。】
............
.........
.....
ガチャ ガチャ
宝物庫には多重結界が張られており
専用の鍵でしか開けることが出来ない。
光宙は宝物庫へとやってきた。
光宙
【んー、2つまでって言ってたけど
いったいいくつあるんだこれ...
何がいいか分かんないし....】
宝物庫には大量の武器や防具
装飾品から本に至るまで保管されていた。
その中でも一際輝きを放つ
片耳用のピアスがあった。
とくにデザインが気に入ったとかでもない。
他の人からしたら輝いていないかもしれない
ただ、光宙にとってはそれが輝いて見えた。
【これにするか.....】
手に取ると詳細が表示された。
《オリンポスの意志 Ⅰ》世界残数0
《オリンピックⅫ神の1人 ゼウスの
力を呼び出すことができる》
【なんかやばそうだなこれ...
もう一つはどうしようかな。武器とか
ないと戦えないから武器がいいかな?】
もう一つ、一際輝いて見える物があった。
《星の器》世界残数14
《武具を自在に出し入れできる指輪。
魔力を込めるだけで武具を出し入れできる
出し入れできる武具に制限はないが
最初に1つ入っている武具はランダム》
【武器なんて携帯してると邪魔だし
これがいいか。ちょっと試すか...】
星の器に魔力を込めてみる。
初めて魔力を扱うがなんとなくの
イメージでやってみた。
指輪が輝き宙に武器が召喚される
《精霊王の槍(名無し)》
【うん。なんか強そうだ。
さて、宝具を2つ頂いたしあとは
入学試験まで身体を鍛えるか....】
その日、光宙は夢を見た。
誰かが助けを求めていた。
そこは暗い暗い海の底にある神殿
ずっと待ってるからと、言っている気がした
20話 完
----------------
次回21話 剣聖
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます