第17話 魔剣アクタ
エルクリア大森林
現在魔族が15万のたい軍を率いて
エルクリア大森林へと侵攻している
万鹿
【間に合わなかっ....た......もぅ..
あれを使うしかない....】
大量のマナを右手に集中させる
《召喚魔法 精霊王 光宙》
・・・
【召喚魔法 精霊王 光宙!!!!!!!】
反応がない
【なんで!!!、なんでなの!!!!!
だめ。もうおしまいだわ.....私は
なんて無力なの】
ガサガサ
エルフの王
【ばんび!!!ここにいたか!】
万鹿
【お父様!?森が....私たちの森....】
エルフの王
【うむ。だが、命あっての事。
今すぐここから逃げ....】
ザシュッ
【ゴフッ......】
心臓を一突きだった。
万鹿
【お..おとう...さま....?】
???
【あ、これはこれは王女様では
ないですか。あ、申し遅れました。
私は魔王軍第1部隊団長のグリフと申します】
万鹿
【お父様!!!お父様!!しっかりして
ください!!お父様!!!!!!!】
グリフ
【下等なエルフごときが私を無視するのか?
ふっ。見ていろ。】
《黒砲》
グリフの手から禍々しいオーラを放つ
どす黒い覇気が放出される
ズガガガガガガガガガガガガ
エルクリア大森林の1/4が壊滅した
万鹿
【なんてことを.......】
グリフ
【あははははははははははははは
どうする?あと3発で全壊だなァ】
【ん?ふむ。あぁ。なるほど。
ではそっちへ行こう。】
【よかったな。急用ができた。私は
そっちへ行くから後はこいつに任せるよ】
《召喚魔法 覇龍ガドラン》
.......
覇龍ガドラン SSランク
魔界の山奥に生息する覇龍種
全長は45m〜 王と呼ばれる個体は
全長100mを超えるとされる
そしてこの個体の全長は
108mだった。
ウゴォォォオオオォォォオオォオオオオ
覇龍のブレスは森を焼き払う
万鹿
【もう...やめて......これ以上森を......
森を壊さないで.....
やめてえええええ!!!!!!!】
刹那、万鹿の首飾りが光り出した
神聖召喚術 第七門 ユグドラシル
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
とてもつも無い轟音と共に地響きが発生する
大地が割れた。
裂け目からは大木をも凌ぐ大きさの
龍が現れた。
ユグドラシル
【小娘。お前がワシを呼んだのか】
万鹿
【あ、あなたは....】
ユグドラシル
【ワシはエルクリア大森林そのものじゃよ
名はユグドラシル。お前のその首飾りと
共鳴し、呼び出されたようだ。】
万鹿
【あ、あの、、覇龍が森を、、、それでっ、
魔族の大軍がっ、、、お父様が、うぅ】
ユグドラシル
【泣いて終わりか?他力なのは良いが
民はどうする?お前が王ではないのか?
なら森を、民を守ってみせろ。】
万鹿
【ぐすっ....はい...。ユグドラシル様。
どうか、力をお貸しください。
私と戦って下さい。】
ユグドラシル
【ふむ。承ろう。では、参ろうか。】
万鹿
【《混合魔法 ガイア》】
ユグドラシルの咆哮が万鹿の魔力を纏い
覇龍ガドランを襲う
ズドォン
覇龍へと直撃した
万鹿
【そん......な.....無傷....なんて】
ユグドラシル
【ふむ。まだお前の魔力が低すぎるな。
ワシと上手く結合できておらぬ。】
万鹿
【くっ....やっぱり私では..】
???
【オルフェン。あの覇龍の所まで飛べ】
オルフェン
【承知】
???
【いくぞ。召喚魔法 魔剣 アクタ】
ズズズズズズズズズズズズズズズ
時空が裂ける
時空の裂け目から全長100mはある
大剣が現れる
???
【逝け】
ズゥゥゥゥゥゥゥン
ザシュッ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
魔剣アクタが覇龍ガドランの脳天を貫いた
覇龍ガドランは消滅した。
???
【ふぅ。オルフェン、アクタ。ご苦労様】
オルフェン
【お安い御用だ。】
万鹿
【お兄.....ちゃん....?】
倍丸
【お待たせばんび。ごめんな、遅くなって。】
万鹿
【ばか....うぅ.......ほんとに.....ありがとう】
倍丸はそっと万鹿の頭を撫でる
倍丸
【ごめんな。よく頑張った。
さて。あの大軍を先に片付けてくるよ】
万鹿
【で、でもさすがに1人じゃ..】
倍丸
【1人じゃないよ】
オルフェン.......
正しくは神獣オルフェン
牙狼族の始祖 種の頂点に君臨する
オルフェンは漆黒の体毛に覆われ
全長は9m、神速が如く大地を
駆け巡る姿は正に狼の王
魔剣アクタ
この世界に6本しか存在しない
伝説の魔剣。魔剣は謎が多く
能力は未だ改名されていない
それぞれが意志を持つとされている
倍丸
【俺にはオルフェンとアクタがいる。
大丈夫だよ。】
万鹿
【無理しないでね。でも魔族第1部隊の
団地グリフは何故かここを去ったの。
あとは魔物の大軍....】
倍丸
【安全なところで待ってて。すぐ終わらせる】
《トレース 暗殺王》
《魔剣アクタ モード飛斬撃》
【オルフェン 神速頼む】
オルフェン
【召喚】
オルフェンが倍丸を乗せ
魔物の大群へと向かう
《暗殺剣 4段 魔風斬》
それは一瞬の出来事だった。
時間にして2秒。倍丸の放った斬撃の
数は560万。飛ぶ斬撃。それに
オルフェンの神速が加わりその斬撃は
音を置き去りにした。
560万の斬撃は空を覆い隠すほどだった。
15万の魔物の大群 全滅
万鹿
【暗殺王....神獣...魔剣.......
これほどなの...........】
倍丸
【ふぅ。終わったよ。疲れたーーー】
万鹿
【お兄ちゃんお疲れ様。ありがとう】
倍丸
【ありがと。さ、積もる話しもあるし
少し休憩しようか】
.................
...........
......
倍丸と万鹿の話しは朝まで続いた。
本当の兄妹ではないこと
万鹿はエルフの王女で世界樹を
守っていること。魔族から攻められ
助けが必要で暗殺王の末裔を
探しに日本へ飛んだこと。全て話した。
倍丸も暴走し殺人鬼になってしまい
ノアに殺され転生したことを話した。
転生した場所が牙狼族の巣窟だったため
そこでオルフェンと契約を結んだ。
魔剣アクタは暗殺王からのギフトだった。
まだ力の使い方がわからず
暗殺王をトレースしなければまともに
戦うことができないのであった。
トレースは寿命を削るためあまり
長くは使用できない。
倍丸
【万鹿、これからのことなんだけど
一緒に王立魔法学院へ行こう。】
万鹿
【え、でも私この森を守らなきゃ】
倍丸
【大丈夫。オルフェンをここに置いていく。
あと俺の分身体もな。】
【まず目的は2つだ。
1つは万鹿の魔法強化だ。今回の件で
無力さを痛感しただろ?もう1つは
学院の地下にあるとされている秘密だ。
これは転生の時、そこへ行けと
誰かに告げられた。】
万鹿
【うん。わかったよ。私ひとりでも
ここを守れるようにならなきゃ。】
倍丸
【いい子だな。よし。明日出発しよう】
.........
.....
...
凛墓
【いつ見ても美しいな魔剣は。
さて。あと一本で全部揃うな。
どこにあるかなぁ魔剣アクタ】
17話 完
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次回18話 魔眼
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