第15話 15話 それぞれのはじまり



魔法


人は体内にマナを宿して生まれてくる。

マナはこの世界のどこかにあるとされる

神聖大樹エドグリフから供給されている。

人はそのマナを用いて魔法を扱うことができる。

魔法とはマナを消費し発動する8つの

属性からなる様々な特殊能力のことである。


火・水・風・土・雷・光・闇・時


現在判明している魔法はこの8属性である。

遺伝によるものが大きく基本的には1人

1属性の魔法を扱うことができるとされる。


また、この世界にはレベルというシステムが

存在し敵を倒したり良い行いをしたりと

様々な要因でレベルが上がる。

レベルが上がると魔力や基礎能力が上昇する


成人男性の平均レベルは40

王国騎士団長クラスになると80を超える


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レオン

【レベル1】【魔力700】【聖天王の加護】

【???】【???】【???】【???】






レオン

【ん................はっ!?ここは......

俺、マンションから飛びおりて......

みんな殺されたんだ......うぅ...】


レオンが目を覚ますと、神殿の中だった。

古代ギリシアを思わせる建造物は所々

朽ち果てており人の気配すら感じなかった。


レオン

【俺、これからどうすれば.....】


【とりあえず歩いてみるか】


神殿の奥へと進むレオン

すると、突如壁のロウソクに火が灯る


【なんだ!?】


【ん、俺の歩く道を照らして

くれてるのか...?人もいないのに突然

ロウソクが灯るなんてどうなってるんだ】


20分ほど歩くと大きな扉にたどり着いた

扉の表面は無数の歯車のようなもので

構築されていた


【扉...か。ん?鍵穴があるな。

でも鍵なんてもってないし...

ん、なにか書いてあるな】


《神域の鍵を。》


【やっぱり鍵か...ん?】


ふと、ポケットに手をやるレオン


【何だこの鍵...とりあえずさしてみるか】


カチャ


ブォン


扉に魔力が宿りに光りだした


カチャ カチャ カチャカチャキィィゴウンガガガガガ


歯車が動き出し、噛みうと扉が開いた


中から光が漏れだしている


レオン

【(ゴクリ)...進んでみるか....】


【なんだ!?】



???

《600年振りか。

我が神域へ足を踏み入れた者は》


レオン

【誰だ!?】


そこには誰もいなかった


???

《我は■■■ノヴァリオル》


レオン

【俺はレオンだ。ここはどこなんだ?】


???

《少し待て....ふむふむ....ほう

貴様、この世界の人間ではないな。》


レオン

【やっぱり別の世界なのか、、、

俺は元の世界で死んだんだ!

気づいたらこの世界にいて.....】


ノヴァリオル

《先程中を見せてもらった。

悲しい過去をもっているようだな。

どれ。ここに入れる者はそうおらん。

我が導いてやろうか。》


レオン

【・・・】


ノヴァリオル

《この世界には、死者を甦らせる秘宝がある》


レオン

【なっ、、ほんとか!?】


ノヴァリオル

《おとぎ話のようなものだがな。

どうだ。興味深いだろう。》


レオン

【俺は最愛の人と両親を生き返らせたい!!

頼む。助けてくれ!!!】


ノヴァリオル

《承った。だが、何とかするのは貴様だ。

魔法都市バーツ。そこに王立魔法学院という

学院がある。そこで魔法を学べ。》


レオン

【ま、魔法?漫画でしか見たことないけど..】


ノヴァリオル

《3年。3年で魔を極めろ。続きはそれからだ。あと貴様にこれをやろう》


スーッと光がレオンの中へ入っていった


レオン

【なんだ?】


ノヴァリオル

《■■■の加護だ。そのうちわかる。

今はただひたすら魔法都市バーツを目指せ》


レオン

【わかった!!ノヴァ?ありがとう!!

俺よくわかんないけどやってみるよ!】


レオンは神殿をあとにした。






ノヴァリオル

《道中魔物が出るのだがな...せっかちなヤツめ

まだ魔法の使い方を教えておらんのに...》




----------------


天龍

【レベル1】【魔力15,700】【天神王の加護】

【???】【???】【???】【???】




天龍

【ぐあああああああああああああ】


【痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い】


???

《耐えろ。》


天龍は天界にいた。


天界とは七神が住む島のことである。

島は雲のはるか上空を浮遊しており

常に移動しているため、意図的に

いや、物理的に入り込むことなど

不可能である。


天龍は目が覚めると天界にいた。

そこにいたのは七神が1人 天神 フウラ


フウラは拷問が大好きな気まぐれな神だった


出会ったら最後、死ぬまで拷問される



天龍

【やめろやめろやめろやめろもうやめてください痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い】


天龍はフウラに拷問されていた


フウラ

《アハハハハはははははは 楽しいなぁ

天龍くんだっけ 君中々見込みがあるね☆》


天龍

【もう殺してください.....無理です....】


フウラ

《まだ喋れる元気あるじゃん!!

もっと遊んでよ!久々の迷い人だし》


《ほれほれー!☆アハハハハハハハ》


天龍

【うぅ..死ぬ死ぬ死にたい死にたい死にたい】


ギィィィィィ


心の中で扉が開く音がした。


『地獄の門を開門します』


突如、禍々しいオーラを放つ

門が現れる


フウラ

《む。なんだよそれ》


天龍

【はぁ..はぁ....わ.わかりません....】


ズゥゥゥゥゥン


とつもなくどす黒いオーラが充満する


フウラ

《うっ...苦しい.....なんだこれ...》





扉から黒い球体が天龍へと向かっていく


ブゥン


球体は天龍の身体へと吸い込まれた



天龍

【なんだったんだ今のは.....うっ.....】


脳内へ、知らない記憶が入り込む


【痛い....頭が割れそうだ.....】


【はぁ....はぁ.....力の使い方はわかった...】


【お前...よくもやってくれた...な...はぁはぁ】



フウラ

《なーに調子に乗ってるの?もういいや

お前飽きたから死んじゃえ☆》


《天神魔法 アム》


空から8本の剣が天龍を襲う


天龍

【《天体魔法 ブラックホール》】


ブラックホールが8本の剣を

島ごと飲み込んだ


フウラ

《なっ...なんだその魔法は!?》


天龍

【《天界魔法 ヴァーミリオンイーラ》】


どす黒い光の渦がフウラをかき消した。


【はぁ....はぁ....】


天龍は力尽き、空から地上へと落下した








フウラ

《危ねー....霊体化してよかった......

あいつおもしれーな。ちょっと

ついてってみるか》















ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ



ドコォォォォォォオオォン









花音

【空から人が降ってきた!?】




15話 完




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次回 16話 蒼い炎を灯す鳥




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