第2話:〝横浜〟という町。
みなさん、〝横浜〟と云う街にどんなイメージを持っていらっしゃいますか?
中華街(いつも混んでる)・外人墓地(今でもデートコース?)・山下公園(かつては定番のデートコース)色々名所はあります。歴史があって、きれいで、モダンで、おしゃれで、おいしいものがある街?
じゃあテロの標的になりますか?
やり方によってはなるでしょう、爆弾をランダムに仕掛け、市民を犠牲にしたくなければ……という方法です。
ただし、難点がいくつもあります。
監視社会の今、誰が仕掛けたかはすぐにわかる。誰が仕掛けたかが判れば、何処に仕掛けたはすぐにわかる。逆に犯人側は見つけられたら簡単に排除できないよう、高度な仕組みを導入しなくてはならない。一個一個監視してなど居られないから。
そしてそこまでして「要求は何か?」です。今回、その辺はあいまいです。なぜ横浜に大量の爆薬を仕掛けなきゃいけないかの明確な説明はありません。〝パトレイバー2〟を見慣れたオタクにとって、横浜はテロを仕掛けるに値する拠点ではないのです。
大金を要求? 受け取りが大変、運搬も大変。
政治的要求? 横浜にやることですか?
有り得るのがやりっぱなしのテロですが、娯楽映画にはそぐわないでしょう。
それほど今の横浜は、〝あぶなくない〟街なのです。
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