第2話

何が書いてあるか分からない本を読み漁っているとすっかり外が暗くなった。最近は夜が長く、とても寒い

最近、この世界...というよりこの身体に違和感を覚える事が多くなってきた。

普段はこの家を探索していたり言語をできる限り理解しようと試みたりして時間を潰しているのだが、夜になると頭痛が激しく襲いかかってくる。

そして私は「頭が痛いよー!」と母に伝える事ができないので泣き叫ぶしかない。

この世界の母には本当に迷惑をかけている。

いつか必ず恩を返さねば。

これがこの世界での常識なのか、この身体はまたしてもなにか障害を持っているのか...

前者であることを願っている。


そうそう、夜になると頭痛と同時に本能的に母乳への欲に襲われて、母の に吸い付いてしまう

別に欲しい訳じゃないのに母は私が母乳が欲しくて泣いているのだと勘違いしていつもそれを差し出してくる

何度もこの経験をしたおかげで多少慣れては来たが本当に勘弁してほしい


この世界の言語が俺の知っている言語だったらとてつもなく楽だったのだが、そこまで人生は甘いもんじゃない。母乳卒業は遠い未来の事になりそうだ...

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