第1話
目が覚めた。この世界は前回の世界と違い
専用の施設(ビョウイン...?)で産まれるような感じでは無いようだ。
少し質が悪いベッドで横になっている。
そんな小さい俺を覗き込むように
若い男女が分からないかなり癖が強い言語で話しかけてくる。きっと父と母だろう、20歳前後といったところか。
まだまだ若造だ(←推定150歳)。
すこし身体を動かして理解したが、この世界では久しぶりに長生きできそうだ。
健康な身体。何一つ体の動きに不自由がない事に感動して涙が溢れると同時に尿も漏らしてしまった
慌てて男が俺を担げて風呂に連れていった。
風呂場の清潔具合から見て、前回の世界程では無いがそこそこ発展している世界のようだ。
ずーっと父親らしき人が俺の身体を洗い流しながら気持ち悪い声で話しかけてくるのだがなんて言ってるか分からないし変な顔をしてくるところも腹が立つ。
────────────
大体俺が産まれて1ヶ月ぐらい経った
ようやく分かった。
どうやらこの世界での俺の名前は
ポデロッソ というらしい
そして父の名前は未だよく分からず、
母の名前はクシーだと思う。
家はそこそこ広く、あちらこちらに剣や斧が飾ってある所からは前回の世界と打って変わって物騒、混沌、というような言葉が似合うだろう。
いや、違う、前回の世界が異常だったのだ
魔法と剣を使い領地を争ったりするのが当たり前。前回の世界は殺し合いの気配が全くと言っていいほど感じ取れなかった
この世界ではどんな事象が俺を待ち受けているのだろうか
とても楽しみだ
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