第16話 デート⑤

僕たちはパンケーキを食べ

本来のデートプランでもある映画館に向かっている最中に桐谷さんが


「てんてん、、、」

どうしたの?

桐谷さん

「お家に帰りたい」


突然の一言に僕はびっくりした


どした?

体調悪くなった?

「わかんない」

寒い?

お腹冷えちゃったかな

「寒く無いよぉ」

そっか

じゃぁ、お家まで送るね

「のののお家じゃなくて」

僕の家に帰るの?

「うん、、、」

体調、悪いんじゃ無いの?

「大丈夫」


うん

お家に帰ろうか

少し休んでから送っていくね


帰り道、桐谷さんは一言も喋らなかった


家に着き桐谷さんはソファーの横に座った


大丈夫?

床だと痛いからソファーに座りなと言い

僕は紅茶の用意をした。


桐谷さん、紅茶淹れたから温かい内にのみな

「ありがと」


そのあと、暫く会話の無い状態が続いた。

時は流れ夕方になり

そして、陽も沈み辺りは暗くなった

その間の僕は買い込んで読んでいなかった本を読んでいた

すると桐谷さんが


「なんで、1人にさせるの?」

だって体調悪そうだったから

「悪くないもん」

「かまって欲しかったのぉ!」

えー!


桐谷さんの目がほんの少し潤んでいた


ごめんね

どうしたら良いか分からなくて


僕は桐谷さんの背後に周り抱きしめた


今からでも遅く無い?


「うん」

「たくさん、甘えていいのぉ?」

良いよ












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