第15話 デート④

桐谷さんは高校生なのに随分と大人だ

無理をさせている事は分かる

普通の女子高生なら簡単に別れて次えと進むだろうから


僕たちは、映画を観ることにした。


桐谷さん何か観たいのある?


「うーん?」

「ねぇね?」


どした?


「お腹空いたぁ」


僕はスマホの時計を見て納得した


そうだよね

お腹すいちゃったよね

ごめんね、気がつかなくて

何か食べたいのある?


「パンケーキたべたぁーい!」


うん

食べにいこう

どこにあるのか分かる?


「わかんにゃい!」


にゃい?


「甘いの食べたいから甘えてみたぁ!」


桐谷さん、、、

その顔、もう一度して?

びっくりするくらい可愛くて


「やだぁ!」


えー

なんでよ


僕はスマホでパンケーキがあるお店を探した

ラッキーな事に近くにあるお店を発見し桐谷さんにそのお店をみせた


「てんてん?」


うん?


「ここマックだよぉ!」


知ってるよ

可愛い顔、見せてくれないから意地悪してみた


「うーー」


その、膨れたホッペが

とても可愛く愛しく感じるのだ


嘘だよ

大丈夫、甘党の僕に任せて

前から気になってたお店があって

そこに行こうね


「今日は、意地悪しないでぇ」

「ねっ!お願いだからぁ」


うん、ごめんね

今日は絶対にしないよ


「約束してくれるぅ?」


約束するよ


きっと、桐谷さんはあの一言でかなり

参ってしまっているのだろう

凄く嫌な思いをさせてしまった

今日は、桐谷さんの言う事を全て受け入れようと思った




















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