第14話 デート③

「うん、、、、」

「知ってるよぉ」

「聞いたから」


どうしても、あの子の事は忘れる事はないだろう好きとか愛とかという感情は随分前にないけど、、、

きっと再会したら僕は又、好きになるだろうし全てを投げ出すだろう


ごめんね

折角、デートしてるのに


「大丈夫だよぉ」


僕は桐谷さんの顔を横目でみた

その顔はとても悲しそうで目に少し力を入れている感じだった。


「ねぇね」


うん?

どした?


「ののは、その人の事、好きになる」

「てんてんの事を愛してくれて、こんなにも優しい人にしてくれて、そのお陰で出会えて好きになって付き合う事も出来て」

「ののは幸せ者だと思うから」


桐谷さんにこんな事を言わせてしまって

彼氏として失格だ


「その時のてんてんを幸せにしてくれてありがとう」

「これからは、ののが幸せにする!」

「てんてん、分かったぁ?」


うん

幸せにしてください

僕も幸せにします。


「てんてんは真面目と言うか素直と言うか余計な一言が多いんだよぉ」

「傷つく人、沢山いると思うから直した方がいいよぉ」


そうなの?


「そうなのぉ!」


嫌いになる?


「ならない!絶対にぃぃ」


嫌いにならないなら

良いかな、他の人に嫌われても

桐谷さんが僕を好きでいてくれるなら僕は幸せだから


「嫌われるの嫌な癖にぃ」


それは、桐谷さんが居なかったら嫌だよ

でも、側にいてくれるなら他の子に嫌われても

今は大丈夫かな






















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る