第8話 彼氏彼女の事情

うん

もう、桐谷さんは1番に愛してるよ

僕も正直になるよ桐谷さんと一緒に居たい

そして、幸せにしたい

桐谷さんも僕を幸せにして下さい

どうかな?


「いいのぉ?」

「面倒くさいから適当に言ったぁ?」


心の底から桐谷さんを幸せにしたいし

一生、桐谷さんに可愛いって言いたい

どんなに年をとっても

おばさんになっても

おばあちゃんになっても

可愛いって言いたい

そして、死ぬまで好きって言いたい

良いかな?


「わたしで良いのぉ?」


勿論だよ

桐谷さん意外に考えられない

逆に桐谷さんは恥ずかしく無い?

こんな老いぼれと共に生きていく事に


「恥ずかしくなんか無い!」

「何でいつもそんなにネガティブな事ばかり言うのぉ?」

「他人にどう見られても良いのぉ!」

「私は、貴方と居たいのぉ」


うん

僕も一緒に居たい

ありがとね

桐谷さん

今日をしっかり記念日にしようね


「うんっ!!」


これで良かったのだろうか?

世間的には大人の出す答えではない

大人ならもっと冷静になって距離をおいていくのだろうが

僕にはもう出来ない

バッシングを受けても

構わない、僕が桐谷さんを守る

そう決めたのだ


「ねぇねぇー?」

「記念日だからチューしたぁーい!」


それは、今度ね

高校生に手を出したと世間に知られてしまうと

僕の立場も無くなるし

桐谷さんも嫌な目に合わせてしまうかもしれないから

そう言う事は、高校を卒業してらから

徐々にしていこう

桐谷さんを大事にしたい

最後の高校生活を楽しく終わらせて欲しい

学生の時間は戻ってこないし

卒業したら僕も遠慮なく我儘も言うし

それまでは僕は桐谷さんとそう言う関係にならない程度に接していきたい

流石にこんな可愛い子がそばにいて

何もしない約束は出来ないから

たまにのハグはお願いすると思うけど


「てんてんっていつも下らない事ばかり言ってる人かと思ってたんだけど」

「自分意外を最優先にして遠回りだけど相手の事をしっかり考えてるよねぇ?」

「なんで誰もが気が付かないんだろうなぁ」

「こんなに自己犠牲して他人を引き立たせようって」 


そんなカッコいい事じゃないよ

いつもくだらない事ばかり言っているのは

存在感を薄くしたいから 

でも、周りを大事にするのは僕がいつか居なくなって

実はあの人って全体把握して

凄かったって思ってもらう為

結局は自分のためだよ

かっこ悪いよね?


「そんな事ないよぉ」

「私は安心するよぉ!」

「好きになって良かったぁ!」










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