第343話 王族(親戚)紹介!
王様が、下に降りてくる、周りの騎士達は槍や剣を構え出す。
さてどう立ち回ればいいんだと思ったら、王様が話しかけてくる。
「聞くがユルエヌと言う女性やラシーヌと言う女性は知らぬか?」
ユルエヌ知らん、ラシーヌは確か王女のこの世界の名前だったはず。
「ユルエヌは知りませんけどラシーヌ様は聞いた事はありますね!」
俺の回答に王様は首を捻る。
「おかしいのー叔母から聞いた王女の夫の外見が、黒髪の者と言っていたのじゃが、人違いかも知れぬの、この間若返って戻って来て、私の兄はこんな風貌と告げられた容姿と似ているのだが?」
あゝ思い出した、確かカオリが此処の大公をしていた時の名前だ!
すぐ死んで生き返ったので、あまり呼んだことなくて忘れてた。
「カオリ……ええと大公様の名前ですよね」
「最初にカオリと申したな!」
あれ違って居たか?
「その名前を知っている人物はそんなに居ない、会いたかったぞ大公様の兄上よ!
ようこそこの城に寄っていただき感謝する」
王が頭を下げたら、周りも一斉に跪き頭を下げる。
「よし別室で話をしましょう、執事長案内してくれ、それと飲み物を用意して」
王様の言葉で周りがキビキビ動く、騎士は元の位置に、貴族は扉から退室して行く。
「それではこちらに」
執事さんに言われて後をついて行く、王様は壇上の女性と話している。
俺たちは3階の部屋に通される、そこにはソファーがあり一度腰掛けて王様を待つ。
少しして、王様が、先程の女性と男性を2人連れてくる。
「座ったままで紹介するが、我が妃と倅達だ、よろしくお願いする」
3人が一礼して、自己紹介を始める。
「私がこの国の王妃エミリアです、大叔父様」
「僕が第一王子のアリです大叔父様よろしくお願いします」
「次は僕です、第二王子のオースティンですよろしくお願いします」
3人は紹介し終わったけど、なぜ大叔父何だ!単なる叔父さんだろう?
「なら俺はカオリいや大公様の兄妹で兄のマサシです、大叔父ではなくて叔父ですからね」
此処で訂正させて貰う。
「いや、大公様の兄上ですので、大叔父様で間違いありませんよ、叔父なら何人か貴族達の中にいますけど、その人達と区別する為に、此処にお寄りの際の呼び方を大叔父様と皆に伝達してありますから!」
呼び名で区別ですか、うーん日本人としてどう説明しよう?
「そんな呼び名などどうでもいいだろう、それよりも喉が渇いた、何か飲み物を出してくれる」
ボタンが言ったので仕方なしに、オレンジジュースのビンを出してやる。
「ほら3人でこれを飲んでいてくれ、話の途中だからね」
コップに注いで飲ませると、王族全員でガン見してくる。
「あれってこの間お土産に貰ったものよね、あなた」
「あゝ大公様に頂いた飲み物だな」
「ゴックン、まずい喉を鳴らしてしまった」
「兄上、行儀が悪いですよ、ゴックン」
「お前も喉がなったろうに!」
もしかして?
「皆さん飲みたいのですか?」
俺が質問すると。
「それはその〜」
王様は言葉を濁すけど、王妃様は直球で言ってくる。
「私は飲みたいですよ、大叔父様」
王妃様が言ってくると、2人の王子も。
「僕も飲みたいです」
「ハイ僕もお願いします」
仕方ないので、みんなに一杯ずつ出してあげました!
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