第341話 お城に招待?
そしてオート三輪で自領を目指す、一つ目の領境をまず通過、冒険者カードは有効でサクッと通してくれた。
「旦那様、あの遠くの大きな建物は何だ?」
王都の城が此処から見えるのか?
「大きな建物って、尖り帽子が一杯あるやつかな?」
「あゝ塀に囲まれた中に人がいて、その中心に立っているものだ」
お城で間違いないな。
「この国の王が住んでいる所だよ、国は沢山あるけど、この国は俺の妹が昔統治していて、この間甥っ子に王様を交代して貰ったんだ」
その言葉に3人は。
「旦那様の妹の国?妹は何歳だ!我らと同じ四神の者たちか?」
何千歳と言ったら流石に妹におこられるけど、四神て何だ?
「なら旦那様に譲るべきです!それが世の流れです」
「俺もそう思う、旦那様が貰う国だろう! 神獣がお助けいたす」
ワカメとギンナが言ってくるけど、君達そんな物はいらないんだよ、面倒くさいだけなんだ!それと神獣って何なの?
そして俺の説得は失敗して、王都に寄る事となってしまった。
「言っとくけど、城を見学したら自分の領地にすぐ行くからね!」
「何故なのじゃ、王様と言う甥っ子に会いにいくべきだろう!」
「そうです、挨拶は必要です」
「俺も旦那様の力を見せて置くべきだと思うぞ!」
全くこの3人は俺の俺の言う事を理解してくれない、王様には一度も会った事は無いのに。
そして走る事2日王都に着く、しかしボタンの目はどんなに良いんだよ千里眼かよ!
王都の門で身分証を見せる、ただボタン達のカードにはAランクと書いている為に、色々と聞かれて中々通してくれない。
少しして、かなり格好の良い執事風の人が現れる。
「こちらにAランクの冒険者達が来たとの報告を受けました、その方達がそうなのですか?」
「ハイそうです」
門番さんが答えると、執事さんは笑顔になり話を進める。
「王様がAランクSランクの方がいらした時には、王城で謁見し少しばかりの恩賞を与えて、何日か王都の宿に泊まる費用をお支払いしています、ぜひ王城にお越しいただけませんか?」
別に金は欲しく無いけどね、俺は断ろうとすると。
「分かった、すぐに行く事にするから、今から謁見は出来るのか?」
断ろうとする俺より先に、ボタンが返答してしまう。
「馬鹿ボタン、まだ「よろしいですよ、なら馬車でご案内します」
俺の言葉を止めて執事さんが返事を返してしまった。
これで王様との謁見が決まってしまったので、馬車に乗りお城に入っていく。
此処はトリプロと同じ作りの双子城、何処に行くかも分かるけど、大人しく執事さんについて行く。
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