第340話 3人の身分証!
ハイ上手く逃げられませんでした! 門は閉められて兵士に囲まれています。
「どうする旦那様、戦うなら大きくなるぞ!」
「なら僕が1番ですね!すぐ門を壊しますです」
「いや俺が、大きくなりみんなを乗せて行こう、では」
「いや待て待て、やはり話し合いをするからさ、少し待ってくれ!」
危うく自分の国で、門破りで指名手配になる所だった、カオリに小言を言われ欄に監禁される所だ。
すると又違う馬車がやって来て人が降りて来る、冒険者ギルマスや商業ギルマスに、領主に娘のベルナンスまで居る。
「おいおい何故逃げるんだ、一晩くらい泊まっていけよ!」
冒険者ギルマスが言うと。
「そうよな、商談の一つもしてから行っておくれ!」
商業ギルマスも言ってくる。
「其方の計らいで、ワシの首は繋がっている、ぜひ接待させてくれ」
「そうですよ、奴隷から解放していただきましたけど、身も心も全て貴方様の物ですよご主人様」
領主親子も揃っているので、やっぱり面倒な事になりそうだ!
俺は良く説明をして、先を急ぐ事を理解してもらう。
「そうだな、此処で止めて又伯爵や王様に不評は買えない、特に親善大使としての報告なら急がないといけない!なら無事にこの国に戻ったと言ってもらう方が良いな」
領主さんが言うと冒険者ギルマスは、ある事に気付く。
「なあその女どもは、お付きだけど中々の強者だよな、何処の者たちだ?」
やはり冒険者ギルマスには隠し事は出来ない様だ。
「そうですね色々ありまして……そうだ、彼女達を冒険者登録出来ますか?」
俺は身分証のない事に気づいて、冒険者ギルマスに相談した。
「冒険者登録? まさかまだしていないのか、これ程のオーラを放つ者が……分かった、すぐに登録と試験を行なって飛び級でAランクに上げる!それでいいよな」
何で飛び級でAランクになれるの、それってズルくない。
「試験方法は俺との一騎打ちで、俺に勝てばすぐAランクとしてやるからなハハハ……何故体が動かん?」
ギルマスが何故か額に汗を流し始める。
「フン、一騎打ちと!笑わせるな弱者よ!妾の術で地面に縫い付けたわ!」
「そうですね、その腰の剣で自分を刺すのはどうです!」
「なら、俺が剣を9つに分けてあげよう、それ」
ギルマスの頭上に剣が9本現れる、さっき笑ったギルマスは顔が青くなっている。
「ま、待ってくれ、すぐにAランクのカードを発行する!俺の負けだ」
ギルマスはすぐに謝ってくる。
「一騎打ちなど片腹痛いわ!」
「そうです、我らに戦いを挑むなど100万年早いですです!」
「俺はいつでも相手してやる、100万の兵士で戦いを挑んで来い!」
ギルマスは俺を見る。
「おいアンタ、コイツら何処の亜人なんだよ!こんなに俺が恐怖を覚えたのは亜人国の王様ぐらいだぞ!」
ヘェ〜あのライオン丸はやはりかなりの猛者なのね!
その後無事に冒険者登録してカードを発行してもらった俺たちは、王都を目指して進んでいく。
こちらの方が自領に帰るのが早いもんね!
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