第339話 帰ったぞブロウデス王国!

そして水上レクチャーが終わって、みんながジェットスキーを操作できる様になったので、そのまま海岸線を周りブロウデス王国を目指す。


この長い海岸線の国には寄らないで通り抜ける、フフフ。


腹が減れば、ボートを出してその上に乗って、一服してまた走り出す。

3人はかなりの時間を寝ていたので夜通して走る事が出来、俺は背後でうたた寝。


そして2日後にはブロウデス王国ソフィリア領ルモンデ街に着く。

「やっと着いたよ、登録上の母国ブロウデスにね、お疲れ様でした」

「楽しかったよ」

「僕も面白かったです、自分で泳ぐよりも楽しかったですよ!」

「俺も空もいいが、水の上を滑るのもまた面白いなハハハ」

3人とも気に入ってくれたので、此処は良しとしてやはり入国審査を受けなくてはならない様だ!すでに周りには騎士が槍を持ち構えている。


海から得体の知れない船に乗って、上陸して来た黒髪の集団、確かに不審者だよね。

そして最初は陸の方から来たので分からなかったが、この街は海に面した方もかなりの大きさだった。


あの領主さん、あんな事しないでいたら結構な生活を出来たのにね!


そして詰め所で尋問、俺が王妃様の手紙を見せたら全員が土下座、すぐに領主に報告に1人が走って行った。


「すいません王族様にご無礼を働き、何卒お許しをお願いします」

別に怒ってないよ、他の国と違って話が通るしね。


「気にしないで全員頭を上げてくれ、俺は王族の末端の人間だよ!それに元は普通の人間だしね」

そんなこんなと門番の騎士達と話していると、馬車と馬の蹄の音。


「こちらに大公様の弟様とお付きの方がいると迎えに来ました、馬車にお乗りいただき、領主邸にお送りします」

馬上から降りて騎士さんが説明してくれる、ただ俺達はもう帰らないと行けないからお断りしたい!いい方法はないか?


するとボタンが横から出て、騎士に言ってくる。

「至急王に会う伝達が有る、此処に滞在する訳には行かないので、領主殿にはよしなに頼む、我らは一路城を目指す!さあ旦那様行くぞ」

ボタンの言葉で、俺達は歩き出すけど騎士さんが止めてくる。


「何卒何卒領主様に会っていただきたい、先達手せんだっての失礼を謝りたいそうなんです。

お嬢様共々お待ちしています」

領主さん無事だったの! そう言えばお嬢さんは、しばらくして奴隷から解放してあげたっけね。


「なら余計に会わない方が良いよ、俺の事は忘れてくれと言っておいて」

そしてオート三輪を出して、みんなを乗せて強硬に出発。


目指すは俺の領、間違えても王城や王女の城には行かない!

後はのんびりと領地で暮らすんだ。


俺は報連相の大切さを軽く考えて、これから起こる騒動は何も無いと思っていた。





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