第337話 狐の名前!

名前はすぐに決めました、狐なのでギンかコンと! 言った側からキツネさんに睨まれ、2人はお腹を抱えて笑ってます。


「ギンか、似合うぞヒヒヒ」

「コンだって、鳴き声から名付けたのですね旦那様ハハハ」

「貴様、すぐやり直せ、俺に会う名前をすぐに見つけ出せ!」

やっぱり安直な名前はダメだったか、それならと今度は少し考えて発表する。

考えたのはコンよりギンで銀杏ぎんなん……ただこれも不評そう。

なので少し縮めてギンナにして発表しよう!

俺の心の中でドラムロールが鳴り響き、その後シンバルがガシャーンと鳴った。


「それでは発表いたします!今度の名前はギンナにします!これ決定で」

俺が発表すると狐さんは少し微笑み、2人は不満顔?何故だ!


「つまらん!」

「僕も思うですよ龍ちゃん、面白くないです!」

「貴様ら〜名前で遊ぶな、これは神聖な契約だぞ!俺と同じ人生を歩く者に与えられる神物、永遠の命だぞ」

キツネさん、何その変な契約は!やばそうな事言ってない?


そして何処からともなく、音声が流れる。

狐を使役しました、寿命が延びます、おめでとう!


待て待て、お前達3人と契約して永遠の命って、音声案内は寿命が延びるしか言ってないんだけど!


「なあボタンにワカメ、今ギンナが言ったことは何のことなんだ?俺の心に寿命が延びると報告があったけど、ギンナが言う永遠の命って何!」


俺から目を逸らす2人、そしてギンナは俺に話してくれる。


「その2人は説明せず契約をしたのか、本当に困った者達だな!

説明するけど、心構えはよろしいか旦那様?」

狐くんも旦那様呼びなのね、まあ仕方ないけど永遠の命の事を説明してくれたら嬉しいよ。


「1つは、体がおとろえぬ不老になった、そしてもう一つは不死と言うものは普通なら死なないが、首を刎ねられたり、心臓を取られれば死ぬ事は有る。

だから普通に生活する事は出来る」

永遠の若さと、大怪我が無ければ生きていけるんだ。


「病気や欠損とかは?」

俺は聞く、ここが肝心な事だからね。


「治らぬ病気なら、そのままの状態で生きて行く、ただ治れば何も無く生きて行ける。それと新たな手足は、流石に生えては来ないな」

ならこの世界に有る魔法で直したりしたら如何なんだろう。


不老に不死なら何でも出来るな!後でエルフの第2王妃さんに聞いてみようと!


そして問題が出て来た。


俺のクエストスキルの、1度死んで生き返るクエストは永遠に達成できなくなった事と、その先に有るクエストスキルをみられない事だ。


果たして結果はどちらの方が良かったかは永遠に分からなくなってしまったな!


「それでそこに隠れている者はなんだ、偉い怯えているが?」

ギンナが指差す方向、隠れていたメロウが姿を現す。


何故か震えているメロウ?

「どうしたメロウ?」

「主人、主人は平気なの?その恐ろしい人達と一緒で!」

3人が恐ろしい?何を言っているメロウ。


確かに巨大化したら少し怖いけどね、話が分かるオオオバさん達だよ。


「ワシを年寄り扱いするな!高々5000年じゃ!」

「僕も同じく7000年ぐらいですね」

「俺も4000年位かな、この中で1番若いハハハ」

いや全員凄い年寄りですよ!


怯えるメロウとみんなと話し合い理解させる、仲がいい事は良い事だと。


そして夜空を見上げながら、飯を食い明日の為に寝る事にした。










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る