第336話 今度は9尾の狐!
更に奥に人魂の案内で進む俺たちに少し開けた場所に着く。
その奥には大きな本殿、だがその前に狛犬ならぬ狐の像が2体お出迎え、
人魂がその2体に引き込まれて、狐の像が光る青白く!
「その方ら誰の許しでこの地に参った!」
右の像が俺たちに質問して来る、ただの寄り道ですよ、それに案内したのあなたの中に入った人魂ですしね!
「その裏の女達からは変わった匂いがするな、兄者気をつけろよ!」
あの左の狐の象は、ボタンとワカメの正体は強者だと分かるんだ。
「あゝ弟よ、油断はしない、ただ我らでは敵う力無く負けるであろう」
「そうだな、真ん中の男ならどうにかなるかな!」
オイオイ2人に勝てないからって俺を標的にするのかよ。
ただこの所の修行でかなり魔法は、使える様になったんだ!
それなら相手をしてやるか!
「旦那様ワシが守るから安心していろ」
「龍ちゃん、旦那様は僕が守るから大丈夫です、君が戦ってくれるですか!」
「馬鹿を申すな、ワシが守る!貴様が奴らの相手をしてやれ!」
「アイツらをやる前に、僕と決着付けておくですね!」
睨み合う2人、敵を前に仲間割れはよしてくれよ。
「待て待て、前の敵をまず倒すぞ!良いかな2人!」
「仕方ない、決着は後よ!」
「僕はいつでも旦那様に賛成です!」
そして蟠りはあるけど、3人で2体の狐に向かう事になるその時。
奥の本殿が光り輝き、上空に巨大な狐が現れるそして尻尾が9本!
9尾の狐?
「待て待てお前ら、お前達2人が暴れたら俺の住処が粉々になる、おいお前達も大人しく像に戻れ!」
狐が言うと、青い人魂が狐の尻尾に入って行く、人魂だと思ったけど狐火だったんだ!
そして巨大な9尾の狐が少し小さくなって地面に降りて来る。
「懐かしいな、いつ以来だ!1000年前か?」
「アホ、もう3000年は経っているであろうよ!」
「僕もそう思うよ、龍ちゃんとは2000年ぐらいなはず」
3人は懐かしそうに話しているけど、狐さんは俺をチラチラと見ている。
「なぁこの男はなんだ? 何故その方らと一緒にいるんだ!」
俺をチラチラと見ていた狐さんは、どうやら俺が気がかりらしい。
その言葉に2人は、どう説明しようかと考えているみたいだ。
良く考えてこれ以上同行者を増やさないでくれよと、俺は目で訴える。
しかし目では言葉が通らない、特に亀は制御出来ないらしい誰にもね。
「彼は僕ら2人の旦那様です、君にはあげないからね! それに僕達にステキな名前を付けてくれたんですよ」
亀さんに取ってワカメはステキな名前なんだ、隣のボタンが変な顔してるけどね。
「お前達に名を付ける強者か!なら我にも名前をくれるか」
やっぱり名付けをするのか、そしてあの分からない音声が聞こえるのかな?
俺はとにかく考える、何でこんな事になったのかはカオリ達にはどう説明しようかとね!
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