第331話 龍さんとお話し!

米が炊けるまで、龍さんとお話をする。


「なんで此処にいたの?」

龍さんは、ビーフジャーキーを法張ながら考えて答える。


「モグモグ、・・・上手いなこの肉、それで何故いたかだがな、気づいたら此処の山の上にいた、雪が降っていたので寒くて下に降りて、この洞窟の裏で夢かと思って寝て起きたら、故郷の人の匂いがして安心したので寝ようとしたら、米の匂いで腹が鳴ったから起きたんだ!」

要約すると、知らぬ間に山の上にいて寒くて滝の裏に来て寝たら、俺の匂いで起きて、日本だと安心して、お米の匂いで完全に起きたんだね!


「いつ頃寝たか覚えている?」

確か騎士さん達は2000年前の御伽噺と言っていたけど?


「まあ来ていた着物が風化したのだ、かなりの時間だろう」

着物って絹なら、100年ぐらい持つと言われてるけど風化で裸ってどの位なんだよ!


物語の2000年だけど、その過去はエルフとか亜人の誰かなら知っているのかな?


「それよりもお主は何処の出身じゃ?その服装はどの国じゃのう?」

現代と言っても分からないよね、どう説明するか・・・。


そして待つ事1時間、米が炊き上がり蒸らしも終わり、食事となりますが、オカズはないので、ふりかけをかけて食べて貰う。


「この塩でない物をかけても飯は美味いの!もう少し大盛りで持ってくれ」

いつその事、鍋を持って食べれば良いのにね。


そして食べ終わり、追加が来るかと思ったけど。


「よし今日は此処でやめて明日にまたお願いしよう、明日もよろしく!」

イエイエ明日は此処には居ませんよ。


「ええと龍さん、明日はに川を降って行って他国に向かうので、此処からは出て行きます、

それと、朝飯はうどんとなりますからね」


「出ていく、そして朝はウドンと言う食べ物か、よしそれを食べたら一緒に行くぞ!」

何故そうなる!


「良いですか、俺は既婚者で女性を連れてはいけませんからね、それに貴女は今まで1人で寝ていたんでしょう、これからも1人で寝てください!」


「何を言う、わしは独寝などしておらぬは!たまたま1人で寝ていただけ、お主と寝ても別にいいぞ!」

その寝るはHの方じゃなく、添い寝の意味だよね。


「イエイエお断りします、俺は当分1人で楽な旅行を楽しみにして冒険するんですから!」

その言葉に龍さんは興奮して折角あげた洋服を破り巨大化、俺に纏わりついて来る。


「逃さんぞお主、この様に美味い米を食べさせる者は居なかったからな、別れず一生付き纏ってやる」

それは困る、人間はその内死ぬし、米炊きお兄さんにはなりたくない!


「それなら戦うのみ、勝ったら置いて行って良いよな!」

そんな俺の言葉に、大きな姿で泣く龍がいる、何故?


「そんなにワシが嫌いなのか、なんなら米の量は半分で良いから一緒に連れてってくれ、此処が何処か分からんから、ワシは故郷に帰れないんだ!母も父も兄も何処にいるか分からないのに、同じ日本人に見捨てられたら死ぬしか無くなる!」

死ぬ訳ないだろう2000年も寝ていたんだしね!















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