第229話 まだ居た?ご近所さん!

「どうだったお兄ちゃん、死者蘇生の人は増えていた?」

カオリは聞いていたけど、俺的には見たくなかった。


「それでもう1人死者蘇生が、出来る様になっていたかな?」

「あゝ、それは出来るみたいだ、何がステータスを成長させたかは分からないけどな」

そもそも古代魔法を1000回なんて無理だろう、店はある程度はいる所に固定する。

移動して出し入れはそんなにしないから、そんな状態にはならないはずだ。


ただいつの間にか50回をクリアしていた、何が古代魔法かを検証しないといけない。


それから心配なのは100のクエストをクリアした後に、次のクエストがある事だな。


絶命で死ぬのに、どうやって生き返るんだ!


誰が古代魔法、それも死者蘇生を使えるんだ!


俺はステータスを見た事を後悔する、せっかくもらった命をまた失うのかと!


「それで聞いてくれるお兄ちゃん」

「あゝ聞くよ、なんだ」

「少し怒っているの?」

どうやら俺の口調は悪い様だ、妹なら分かるらしい。


「違うけど、話を進めてくれ」

どうにか冷静さを保ち、話を進めてもらう。 


「うーんハッキリいうわね、前世でお兄ちゃんとシズカちゃんみたいな状況で死んだ人がいるのよ!誰だか分かる?」

俺の後に死んだ人間を当てろと、妹が言うけど覚えが無い? 当たり前だ。


「そんな後の事など、生きていなかった俺には分からないよ!」

「なら教える、お兄ちゃんがいなくなった後に、1週間後にシズカちゃんが亡くなって、その後にまた同じ様に家の1階が無くなって消えた人がいるのよ!」

そんな事が!


2度ある事は3度ある事が本当にあるんだ!しかし。


「オイオイ作り話は要らないよ、誰の家なんだよガス爆発で1階だけ飛ばされたって奴の家は? そんな事になったら大問題だろう」

実際はカオリが、かなりの事をしたみたいだけれど。


「そうよ、だから商店会が大企業を追い出す口実になったのよ!ウチ、シズカちゃんの蕎麦屋、そして大和クリーニング店よ!ワキちゃんの所よ」

俺は驚く、ワキの家も飛んでいるのか?


「あそこも火の不始末なんだ?」

「まぁドライクリーニングだから火は扱って薬剤もあったからね!

ただワキちゃんは恐らく確信犯よ、どうやら2人が異世界に飛んだと仮定して、お兄ちゃんとシズカちゃんを追ってあの爆発を仕掛けたはずだから、誰もいない時を見計らってドカーンだからね」

ワキならやりそうだ、しかしどうやって計画的に1階だけを爆発させるんだ?


そして確信犯か、ならこの世界にいるのか?


「後でシズカちゃんにも確認を取るけど、帝国の政策で王国には中々情報が入って来なかったのよ、全くあのババアはね」

「それシズカの悪口、本人聞いていると怒るぞ!」

「ハハハ、口チェックよ」

「ハハハ! では無いぞカオリちゃん」

ドアを開けて入ってきたのは、シズカだ、自分のメイドとこちらの3人もお揃いで入ってくる。


「外で聞いていたが面白い事を言っていたな、ワキまでこの世界にいると?」

「私の予想の範囲だけれども、何故かそんな気がするのよ」

「ならば王国が知らない、亜人国の事を少し話そう」


シズカは、俺達に情報をくれるみたいだ!

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