第227話 閑話(ちょっと帝城まで!)
お腹も膨らみ、ビールでチョイとほろ酔い気分の4人。
「さて君が、此処で食堂をしている事は分かった、ただなこの森は危ない! 何処か安全な所で店をやり直した方がいいぞ」
「あゝ魔物がウジャウジャ出る森だからな」
「俺達騎士でさえ、1人でこの森は無理だね!」
みんな心配してくれるけど、安全な所って何処ですか? 私は此処に来てまだ1日もいないよ、何処かも知らないし。
「まあまて、彼女の意見も聞く事にしよう」
殿下は、私の意見を聞いてくれる様だ。
「ハッキリ言います、私はこの世界の人間では無いかもしれません!」
「亜人と言う事かな?」
兵士2人が剣の鞘に手をかける。
「違います、此処に・・・この世界に来たのが初めてなんです、何処かもわかって無いのです、そして気がついてまだ1日も時が過ぎていません」
4人は考え出す、私が言った突拍子もない事に、そして。
「他の世界から来た異世界人という事か、なら何か特徴があるはず」
殿下は質問してくる。
「特徴は、このお店が一緒に来た事です、それでは無理でしょうか?」
「確かにこの店をしまえたなら、認めて保護しよう!」
殿下が言ってくれるけど、騎士団長は。
「知らない者を拾うと女帝様に怒られますよ殿下!」
「母はどうにかする、お店を仕舞えるか?」
私は考えて一度外にみんな出て貰う。
果たしてしまえるのか?
「お店クローズ」
みんなの目の前のお店が消えて、草むらになっている。
「お店オープン」
再度店が出てくる、やったどちらも出来る!
「これはすごい能力だ、他国に行かれては困るな・・・よし我が姪としてお城に連れて行く、後は父に言ってどうにかする」
私はお城に行くのは良いけれど、この能力の飼い殺しは御免被る。
そんな私の意見は通らず、店を仕舞わされ、帝城へと連れて行かれた。
皇帝には会わず女帝さんに執務室であって挨拶。
「この子は何、嫁では有るまいな?」
「あゝ貴重な能力を持っている、ただ何処にも出せないので、俺が保護をする事を決めた、親父にはよろしく言っておいてください」
女帝さんは私を上から下まで舐め回す様に見てくる。
「みんなに見せられない特殊な能力以外に、この子に何かあるのか?」
女帝は殿下に聞いてくる。
「もし、男ならこの国を治める能力が恐らく有ります、ただ女がこの国を治めるのには、今は無理かもしれませんね」
殿下の言葉に女帝は感づく。
「それは魔法使いなのか、腕力は無さそうだけど」
「何者でも無いですよ、あるのは頭脳です」
女帝の質問に殿下は答える。
「頭脳?この子は頭がいいのか!」
「ええ恐らく、頭のキレが抜群でしょう。それに度胸もね! 此処で貴女と居ても怯えてません。この年齢で大人と同じ考えで行動してますよ」
褒められて嬉しいけど、何かが可笑しいそれが分かるのは、もっと先の事だ!
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