第222話 ちょっと店を探検!
トイレに入ると、男性用は大と小の2種類、そして洗面台もある。
俺の所の大3台とはまた違う作り、女子の方はどうなんだろうね。
そして手を洗い、洗面所の下の扉を開けると清掃道具が入っている。
「よしトイレットペーパーも幾つかある、使わない分は外に出して後で検証しよう」
俺は席に戻ってくる。
「どうだった?」
カオリが聞いてきたので、答える。
「概ね予想通り、後は物を外に出して検証するだけだ。シズカは翌日には戻ると言ったんだ、俺の店と同じ機能だと思う」
「なら教えるのは少し経ってからよね、帝国に利益を計上する事になるからね」
「だけどこの店がシズカについて行くとなると、もし叛逆者がまた現れてシズカの命が無くなればこの店舗も無くなるかも知れない、シズカは帝国に戻して良いものか?」
俺が死んで乾物屋が無くなっても困るはず、転生してきた者に日本の物は絶対に必要だ。
そして俺は別テーブルに座るメイドさんを見る。
彼女は店の中を繁々と懐かしそうに見ている。
「リンカさんだっけ、どうこの店は?」
その瞬間、3人が言ってくる。
「また新たな女!」
「ナンパしているな!」
「カオリさん、止めて下さい!貴女のお兄さんが今度は元カノのメイドさんを狙っています!」
カオリは笑いながら。
「違うわよ、彼女も日本人だから懐かしいと思って感想をお兄ちゃんは聞いたのよ」
おれの言いたい事をカオリが代わりに言ってくれた、ただ日本人?
「そうだぞ、同じ日本人として・・・彼女も日本人なの?」
「ええそうよ、紹介してなかったっけ?」
俺と3人は。
「知らねーよ!」
「されてません」
「そうですよカオリさん」
「全く報連相忘れてますカオリさん」
「そうか、ならごめんテヘ」
「テヘじゃねーよカオリ、ちゃんと言っておけよ!」
「ゴメンちゃい、それでリンカさんは此処をどう思った?」
改めてリンカさんに聞くカオリ。
「凄いです、そして懐かしいです、此処だけでも日本に帰って来たと思えます。
何故こんな凄い能力を隠していたんですかね女帝さんは?」
すると奥から女帝が、俺の天ぷら定食を持ってくる。
「はいお待ち、残りもできたからそこの侍女長、中から運んで!」
女帝が侍女長さんを顎で指示すると王女様が怒る。
「自分のメイドさんを使いなさいよ!」
そしてその言葉に女帝は。
「なら王女が持って来い、私は話があるからね!それと私が食べるのはマサシと同じ天ぷら定食だ!よろしく」
自分に返ってくる王女さん、雉も泣かねば打たれまいに!
そして女帝が席に付き、この世界に飛ばされた時の話をし始める。
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