第221話 蕎麦屋の中!

カオリは何故か床に四つん這いになっているけど、俺達はシズカの話を聞いている。


奥の調理場に行く。シズカは調理テーブルの上の物を見る。

「さあ蕎麦とうどんは食べられるぞ、それに白米も食べられる、何なら揚げ物も出来ているので丼物も食べられるから注文してくれ、さあ何を作る?」

シズカはドヤ顔で注文を受けるけど、俺達のテンションに気がつく、まるで上がって無い事に。


「なぁみんなは、これが懐かしく無いのか?日本の料理を食べられるんだぞ!何十年と食べてない物達のはずだ! さあ注文してくれ」

再度注文を聞いてくるシズカ、そこに女王様は。


「旦那様の二番煎じね、半分感動したわよ女帝さん」

王女が言うと。


「まあカツが日本の豚肉で、ただこの世界の魔物肉の方が美味しいわよ!」

侍女長さんも言う。


「まあ打ち立てのうどんや蕎麦は美味しいでしょうけど、私にはそんなに味の違いは分からないしね」

騎士団長が言って、お3人さんの意見が出揃う。


「待て待て聞くがこの世界に蕎麦やうどん、ましてお米は無いはずだぞ!何処で食べたんだ、王国にそんな物は無いはず」

女帝の言葉に3人は俺を見る。


「マサシまさか・・・私と同じで店を持ってきたんだな、確かお好み焼きやがあるから料理が出来る」

思い出したシズカが俺を見る、そして肩を掴み。


「さぁ吐け今自白すれば罪は軽くなるぞ!お前はもしかして乾物屋の一階を持っているな!」

ハイそうですよと言って良いのだろうか?


「ええと「シズカさんカツ丼下さい」

落ち込んでいたカオリが立ち上がり、また俺達2人の会話を遮り注文をシズカにした。


「貴女達も何か注文しなさい、お店に入ったのだからね」

カオリの笑顔に3人は注文する。


「天ぷら蕎麦を下さい」

「私は天丼を」

「ならカツ丼下さい」

そして俺を見てくるので。


「なら天ぷら定食をくれる」

そして帝国メイドのリンカさんを見る。


「私も注文してよろしいのでしょうか?女帝様」

静々と聞くリンカさん。


「いいぞ、何が食べたいリンカ?」

「その〜おかめ蕎麦をお願いします」


「あいよ、なら作るから待っていてくれ!」

シズカは奥の厨房に入って行く。


「なぁなぁカオリ、シズカは蕎麦屋を持ってきたけど、恐らくは俺と同じ能力付きだよな?」

「恐らくはそうでしょう、検証をしないと行けませんけど今の所は、この店舗には入れると思って良いかと」


「おい女王、トイレに行って来い、俺は隣の男の方に言ってくるから」

「別にしたくは無いですけど何故ですか?」

全く頭の回らない王女さんだね、検証だよ!


「いいから行ってこい、それと検証忘れるな!」

俺は席を立ち、奥のトイレに行く。


途中にお茶と冷水を出す機械を発見、そして新聞に雑誌も確認。


あれらを外に出して、次の日には新たな日付になっているのだろうか?

それと新刊になっていれば・・・同じ物にしかなってないのか?


俺の店の物は、賞味期限が変わるけどこれも兎も角検証しよう!


そして俺はトイレに入る。













  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る