第220話 蕎麦屋が現れた!
怒っていた女帝が口を開く。
「なら妾もマサシ一緒になる、ベットは此処で良い、みんな出て行け!」
女帝は俺との同衾を所望するが。
「何元カノが言っているの、そんなの本妻の許可無く認めないわよ!」
王女が言うと。
「そうそう後から来たなら私達の許可がいるわよ」
「同意、私を倒して行きなさい女帝よ!」
侍女長と騎士団長が追随するが。
「そんな物は関係ない、あるのはマサシの許可だけだ!」
女帝が言うけど、確かに俺がするかしないかだな?
「なら私たちは良いけど、帝国のメイドさんは許可する?」
突然、王女に話を振られるリンカさん。
「ハッキリ言えばダメですよ女帝様! 皇族の婚姻は、手順を踏んでいただかないと後々揉めます」
リンカさんは、女帝に注意する。
「リンカよ、妾は女帝だ!後でどうにでもなる、我も外に出て行け!」
怒った女帝が、メイドに指をドアに向けて指す。
「ハッキリ言います、その行為はダメですよ、もし妊娠しても誰の子と証明できませんからね!」
もしかして確認のアレがあるのか?
「しかし・・・分かったなら一度帝国に帰りまた此処に来る! 絶対逃げるなよマサシ!逃げたら地の果てまでも追いかけるからな!」
そしてどうにか説得してシズカの手から逃れて、皆んなで後ろの館でお昼を作る事となったが、何と此処でシズカが言ってくる。
「よし妾が特別な料理を出してやろう! 日本人なら涙が出てくる物だ!」
シズカの宣言にみんな頭の上に?マーク。
「涙が出てくる物って何シズカちゃん」
カオリも言うけど俺も気になる!
「妾がこの世界に来て授かった物! 前皇帝に周りに見せては行けないと言われたけど、今日は生き返ってさらに若返っためでたい日、妾が料理を振る舞おう」
お城と館の間の道の片隅に、俺の乾物屋を出した場所にそれは現れた!
「お店オープン」
シズカの声で建物が現れる、俺はよく知っている蕎麦屋だ!
「シズカお前もこんな物を持って、この世界に来たのか?」
俺の質問に、ドヤ顔で蕎麦屋を出したシズカが聞いてくる。
「お前もって、まさかマサシも何かを持って来たのか?」
「俺は乾物屋の一階を持って来た! これも蕎麦屋の一階店舗だけだよな」
俺は蕎麦屋の上を見る。
「あゝそうだ、だがマサシよお前も乾物屋の一階を持ってきた? ならばあの話は嘘なのか!」
「何の話だよ?」
確かカオリが、チラッと言っていた気がしたが?
「あの時駅前に進出して来ようとした大企業の反対派を妨害する話だ!」
やっぱりカオリも言っていたな!
「ならマサシはどうやって「ウォホン、お兄ちゃんとシズカちゃんその話は後でまずはお店に入りましょう」
カオリが俺達の話を遮り蕎麦屋の中に入って行く、その後を俺達も付いて入る。
「これを見てくれマサシ、当時のままの店だろう! 店を開ける前なので湯も沸いていて、何品かの揚げ物も出来ている。極め付けは食べて無くなった物は次の日には補充されるという便利な機能だ」
やっぱり乾物屋と同じで翌日復活する機能なんだ。
カオリは別の事を思っている。
(お兄ちゃんと全く同じ能力、ならばもう1人もこの世界に来ているはず!
でもそれなら前世の私の行動ってお門違いよね、間違えた恨みで他の人に復讐したのって、あ〜ぁ〜)
何故かカオリは落ち込んでいる。
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