第218話 生き返った事の報告!

シズカを着替えさせて、まずは落ち着かす。

そして下の広間には、反乱せずに残った帝国騎士とメイドが揃っている。


「さて挨拶をしてくるか!大丈夫だよなリンカ」

不安顔のシズカに。


「ハイ!キッチリと言い聞かしてあります、裏切り者はもういません!」

姿が変わって少し不安なシズカだけど、メイドの言葉で気合を入れて下に行く様だ。


「ならば下に言って、姿が変わった事を見せてこよう、カオリちゃんも王国でどうするか決めた方がいいぞ、後からだと色々と問題が発生するからな」

そう言って下に向かう女帝シズカ。


その姿を見てカオリは考え王女に相談する。

「蘭どうする?王に伝えて説明する?」

「大公様のお考えで行動して下さい、我々はいつでもついて行きます!それに帝国も少しの間は騒がしいと思いますよ」

確かに姿の変わった女帝を認めるのは大変だろう。


「しかし国の統治って大変なんだね、俺の領地大丈夫かな? もう戻っていいか」

その言葉に王女が慌てる。


「また逃げるのですか! もう困り事は何も無いはずです。此処にいて下さい」

「そうですよ、此処でお世話しますので居て下さい」

「私が守ります、安心してください」

逃げると言われても、自分の領地は隣だし、お世話も守りも自分で出来るんだよね。

それよりも、乾物屋を置いて来たので食事と風呂が使えないのが困るんだよ。


「王女様、隣なんだしさ! 自転車で1日の距離いつでも会えるよ」

「そんな・・・なら私もついて行きます、それに王女では無く蘭と言って下さい」

そんな王女様にカオリが。


「駄目よこの領地どうするの! 貴女が治め無いで誰が見るのよ!」

王女様はカオリを指差す。


「カオリさん、いえ大公様! 復活して頂いたのですよ、この領地と帝国との交渉をお任せします。

ついでにこの領地をお返しして、私はお兄さんと愛を通して隣地を豊かにいたします」

そんな王女様の宣言に慌てるカオリ。


「馬鹿な事を言わないで貴女は、私に付いてくると言いましたよね! それに此処はあなたにあげた領地よ、守るのは貴女よ!」

カオリは少し怒り気味だけど、そんなのは関係無いと王女はすまし顔で言ってくる。


「イエ、カオリウォホン、大公様にお願いします、王には私から連絡しときますので! ラインコールは王に話しといて、大公様が生き返って若返ったってね!

早々ついでに帝国の女帝さんも若返ったってさ」

女帝さんの生き返った事は、面倒なので伝えないみたいだ。


「はい行って参ります」

ラインコールは部屋を出て行く。


「この〜蘭いい加減にしなさい、私は生まれ変わったこの姿で世界を回るの、又カゴの鳥に戻る気は無いのよ!」

確かに今なら誰も顔を見ていない、大公は死んだ事に出来る。


「なら私も同じく、カゴの鳥にはなりません、新たな命と共にこの世界を自由に飛び回ります!愛する旦那様と共にね」

これは王女からもう逃げる手は無いのか、誰か教えてくれ?


「大公様も王女様も領地に居ないといけませんよ! ならばこの侍女長がお兄さんと共に新たな領地で頑張ります、お二人は此処で頑張ってください」

新たな参入者それは侍女長だった!


「何を言っています、それならばお兄さんをお守りする私が行きますよ! 侍女長は、お二人の世話をお願いします」

更に騎士団長も参入いつもの終わらない争いが始まった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る