第215話 今嫁?VS元カノ?

王女の一言で、シズカに王女の旦那様とバレる!


さあどう説明しようか?


「ええとよく聞いてくれるシズカちゃん、お兄ちゃんも年頃だし結婚ぐらいするわよ」

「確かに結婚はするかも知れない、ただこの王女とは誰も思わないはずだ!」

女帝の言葉に王女が反論する。


「何よ元お婆さんの元カノさん! お兄さんが結婚しては可笑しいの!失礼よ」

その言葉にシズカが笑う。


「プププ、何が可笑しいって王女よ! お主が結婚する事だ! 一生独身で過ごすと思っていた、大公と同じ道を歩むと誰もが思っていたぞ! この女としての甲斐性無しがな!」

やはり王女は何処か欠陥があるんだ、そう思った瞬間に足が踏まれる。


「痛い」

「旦那様から邪気が出てきていたわよ、反省して」

王女も心が読めるんかい。


「痴話喧嘩は程々で、確かに宰相を捕まえたのお兄ちゃん?」

俺へのカオリの質問にシズカが遮る。


「カオリちゃん、そんなことよりもマサシの事だ、何故王女と「シズカちゃんは黙って後で説明して話し合うから、問題は個人的な事よりも国の問題だからね!」

カオリが統治者の顔になっている。


「すまんすまん、国の前では個人の事は些細な事・・・でもなこの事は些細な事では無いのでは無いか?」

「良いから、まず先を決めないと、お兄ちゃんとの事も進まないのよ!」

帝国と王国の戦争になったら確かに大問題だ!


「聞くけど、逃げて来て捕まえたのは20名位だけれど、残りの人は女帝さんを裏切らない人達か?」

俺の質問にシズカは答える。


「決まっている、全員妾の事を思って何事も行動している、それが何かあるのか?」

シズカの質問に俺は考えて答える。


「その姿だよ!その姿で命令は聞いてもらえるのか? 帝国の人を騙すための王国の人と思われて、指令は聞いてもらえないんじゃ無いのか?」

隣にいるカオリは考えていた。


(私みたいに未来視で伝言を残した訳では無いから、シズカちゃんの姿をどう思うだろう? リンカと言うメイドが、いくら言っても説得力は無いはずだ)


「そこのメイドさん! 確かリンカさんだよね、君はどの位の権限を持っているんだ?」

俺の質問にリンカは。


「精々メイド達を説得するくらいです、残された騎士達はどうですかね?」

此処でリンカも考える。


するとある人物が発言する、騎士団長だ。

「私が今すぐ、帝国騎士達を血祭りにして来る、その後話し合いでいいのでは無いか!」


突拍子もない発言、流石騎士団長さん脳筋だ!

「ハイ却下ね、そんなことしたら即戦争だからやめてくれ!他にアイデアある人?」

「ハイ」

手を上げたのは王女様。


「ハイ発言を許可します」

「旦那様に許可を貰いました、発言します」

王女はシズカを見て、ドヤ顔で発表する。


「では、残っている騎士の方の代表をこちらに来てもらい、女帝さんに説得して貰います、全員が見ていませんけどリンカさんは見てましたので、説明をして貰います」

「それで納得して貰いたいけど駄目な場合は?」

俺は駄目な時の回避方法を王女様に聞く。


「騎士団長の意見でいきたいと思います」

やっぱりお前も半分脳筋かよ!


「仕方ないな、この姿で女帝ですとは言えんが説得を試みよう、リンカどうだ?」

「まず、副メイド長と、主任を連れて来ます、その後に騎士団の責任者を連れて来ます」

リンカさんはドアを開けて外に出て行く。


「フー生き返ったは良いけど、問題は山積みだなカオリちゃん」

「そうだけど頑張りましょう!戦争回避よ!」

少ししてリンカさんがメイドさんを5人ほど連れて来る。

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