第214話 旦那とバレる!
シズカを生き返らせたけど、容姿が別人である。
一応メイドさんは見ていたので、面倒を見ていてくれるけど、この先はどうしよう?
「リンカ心配かけた、お前以外に騎士やメイドは残っているのか?」
容姿が変わった姿を目にしたメイドが考え込む。
(うーんどう説明したら良いのだろう、私はこの状況を見ていたけど他の人は見ていない、残った人も殺された事を知っているしどうしたら良いのか?)
「リンカどうした、何か心配事があるのか?」
カオリが手鏡を持ってくる。
「ほらシズカちゃん、貴女の顔を見なさい」
手鏡で自分を見るシズカ。
「ほう、カオリちゃんみたいに若返った!それに・・・イャー裸!マサシ裏を向け」
今更ですか?カオリが悪いのに!
シーツで体を隠すシズカ、そして俺は又背後の3人に腕を引っ張られ背後を向く。
「ええと何をお怒りで?」
カオリがシズカの目の前に連れて行ったんだ、俺は悪く無い!そんな俺の言葉に王女様は。
「騎士団長、刑の執行」
「ハイ」
いつ裁判をしたんだよ、ちょっと待ってくれ! これはカオリの策略だ!
又もや騎士団長の鎧パフパフ。
「顔が曲がる、やめてくれ」
「全く見たいなら見せるって言っているじゃ無い」
「本当です、脱ぎますか王女様」
侍女長さんが、服に手を当てるけど。
「貴女達まずはこの状態を確認して、帝国との話し合いをするか考えるわよ! お兄ちゃんの事はしばらく放って置きなさい」
カオリの言葉で、刑は止まる。
「もう少し早く止めてくれ、顔が曲がったぞカオリ」
「お兄ちゃんがキチンとしないからでしょう、シズカちゃんの事もあるんだからキチンとして!」
何故か怒っているカオリ? 如何して何だ?
「良い今から確認するけど、まず女帝が死んでその犯人は逃げたのよ!その奴らが帝国に報告して、この国で殺害されたとしたら兵隊をこの国に向けてくるの! 戦争が始まるわよ」
殺害した犯人? 俺が捕まえたよな。
「カオリそいつらは、もうすぐ此処にくる! 俺たちが捕まえて副騎士団長がこっちに護送中だ!明日にでも着くだろう」
俺の発言にみんな驚いている。
「なぁラインコール本当だよね?」
あちらを向いているラインコールが、背中越しに答える。
「お兄さんの言っている事は本当です、副騎士団長がこちらに護送してます」
ほら俺の言った通りだろう、俺はドヤ顔。
「なぁ言った通りだろう」
「どうやって見つけて討伐出来るんだ、宰相と護衛騎士だぞ」
シズカが言うけど。
「勝手に俺の領地で剣を抜いて襲ってきた盗賊だよ、縛って捕獲した。
裁くのは面倒なので王女に丸投げだね」
隣で王女が怒っているのが分かる。
「この〜お兄さんの癖に、偉そうだわ!」
「あれ旦那様じゃ無いの」
その瞬間カオリにより、口が手で塞がれる。
「な、なぜマサシが王女の旦那さん何だ!カオリちゃん」
あゝバレてしまったと焦るカオリ、この先どう説明しよう!
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