第213話 女帝復活!

あゝ思い出した!

「死者蘇生」

光と共に女帝の死体が消える。


「えぇ女帝様、貴様何処に隠した!」

女帝のメイドが俺の胸ぐらを掴んでくる。


「まだギフトの途中だ、大人しく見ていろ!」

俺はメイドに強く言った!


そして光が消えて、七色の光が出て来る。


現れたのは裸の女性シズカだ!


「お兄ちゃん、ラインコールあっちを向いて!早く!」

ラインコールはすぐに向いたけど、俺は少し見学していたら王女が耳を引っ張って後ろを向かされた。


「この〜ぅ裸が見たいなら、私を見なさいよ全く!」

何故か王女が嫉妬している、そして侍女長と騎士団長にも囲まれる。


「何を昔の彼女さんを見てるんです!現在進行形が大切でしょう」

顔を掴まれ侍女長さんの胸でパフパフされる。


うーん夢心地と思ったら騎士団長にも腕を引っ張られ胸でパフパフて。


「お兄さん、浮気の刑執行」

鎧の上からパフパフは確かに痛い、これが浮気の刑かよ!離してくれ。


背後ではシズカが復活している。


「ハハハおはようカオリちゃん、此処何処?」

「記憶なくした? 貴女が殺された部屋よ思い出して!」

カオリは女帝と話始める。


俺には声しか聞こえないけど、何故か声が若い?


「そうだった、私殺されたんだ宰相に・・・あの野郎何処に逃げた!」

かなり怒っている女帝!


「まあまあまずは落ち着いて話を聞いてね! その前にある人に合わせるわよ貴女をまたこの世界に生き返らせた人、ただ私の嘘は許してね」

カオリの言葉をシズカは聞いているけど、まだ頭が付いてこない?


「何の事だ? 生き返らせてもらったなら恩人だろう!」

「そうなんだけど、私の嘘を怒らないと誓ってね!それなら紹介する」

生き返ったシズカは考える。


「まあ、また貰った命、過去の事は水に流す! では恩人を紹介してくれ」

ここまで来たら、俺を紹介するしか無くなるカオリ。


「ちょっと目を瞑っていて」

「あゝ分かった、目を瞑る」

シズカが目を瞑ると、俺がシズカの前に立たされる。


(おい!いきなりかよ)

(後先おんなじ諦めて、よろしく)


「はいシズカちゃん、目を開けてくれる」

素直にシズカは目を開けて、俺とご対面。


「え、え〜!何故ここにマサシがいるんだ、そっくりさんを何処からか連れて来たのか?いや待て私が生き返って・・・もしかして狸か狐の類か?」

シズカは考え込んでいる。


「考えなくてもいいから本人よシズカちゃん、後からこの世界に来た私のお兄ちゃんよ!何度も言うけれど本人だからね」

それでもシズカは、ガス爆発だの年が同じとかブツブツ言っている。


「シズカ、よく聞いてくれ!俺はこの世界に来てまだ半年位しか生きていない、ただ正真正銘マサシだよ、会えて嬉しいよ」

俺はシズカにハッキリと本人だと告げる!


その瞬間、シズカの目から涙が落ちる。

「マサシ会いたかった、70年待ったかいがあったよ」

泣くシズカをメイドが慰めている。


(シズカで2人目、現世の地球で起きたあの事! ならもう1人も老婆でこの世界にいるのか、一体何処にいるんだ!)

カオリは考えている。








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