第212話 蕎麦屋の娘!
夜通し走って翌朝には領都に着く、そしてお城に入って行く。
「またまた帰ってきましたお城にね、ラインコール何処に行けば良いんだ?」
「殺されたのは3階です、恐らくはそこに居ると思われます」
ならば自転車のまま、3階に登って行く。
メイドメイド、騎士騎士誰も俺達を止めない。
「ラインコール何故誰も俺達を止めないんだ?」
「流石に連絡は通っていますよ、さあ着きました、今度は降りて部屋に向かいましょう」
3階に着いたので人をかき分けて、ラインコールが案内する部屋に行く。
中にも結構な人数が滞在中。
「あゝお兄ちゃん、早くお願い何か臭いが出始めているの、ゾンビで復活では可哀想よ!」
その前に、説明しろよカオリ!
「旦那様お帰りなさい、人払いします」
王女は侍女長さんに指示を出して中にいる人達を、部屋から追い出す。
残っているのは、カオリに王女に侍女長さんに、ラインコールと騎士団長、それとメイドが1人。
「ええと秘密の話じゃ無いのか、ラインコール達は退場させないのか?」
「私の事を知っているから良いのよ、大公だと分かっているしね!」
俺は知らないメイドさんを見る。
「この娘は、如何いう理由で残っているんだ?」
「女帝のメイドさんよ、元は日本人ね」
転生で姿は変わったけど、何処かで日本人だと気づいたんだな。
「分かったよ、全員がいる理由がね、次は女帝さんを復活させる理由だ!
俺のギフトも後一回分有るけど、カオリの時と違って女帝さんとは縁もゆかりもないぞ」
俺は今日初めて会ったんだ、死体だけどね。
「ちょっと耳貸して」
「何だよ、みんなに言えない事なのか?」
「良いから時間がないから耳貸せ!!!」
怒ったカオリに耳を引っ張られる、まじ痛い。
(あのね、女帝の正体はシズカさんなのよ)
(はー誰だって)
(隣のシズカさんよ、分かるでしょう!)
(シズカってあのシズカかよ)
「そうよ、蕎麦屋のシズちゃんよ、お兄ちゃんの彼女のね」
「彼女違うよ、単なるコスプレのモデルさんだよね」
声の大きくなる俺達。
「彼女」
「今カオリさん、女帝をお兄さんの彼女って言いましたか?」
「「彼女!」」
俺とカオリの話を盗み聞きしている耳のデカい奴らがいる。
「えぇ女帝の元恋人ですか?!」
女帝のメイドが、とんでもない事を大声で口走る。
「「「「恋人」」」」
王女以下が揃って再度言ってくる。
「待て待て君達、勘違いするなよ、この女帝とは初対面だ!それにこんなしわくちゃ興味は無いからな!」
「でもカオリさんが恋人って」
「言ってないよ、知っているのは隣の同級生でコスプレのモデルさんだよ!若い頃の事だ。今の姿では無いからな」
確かにシズカとは仲良いけど、何も関係は無いと言って置く!一応は。
「でも分かったわね、お隣さんよ、すぐ生き返らせて!」
「本当に生き返るのか?これだけ傷と血が出ていて?」
普通ならどんな蘇生しても駄目だろう?
「何を言っているの、早く復活させてお願い」
うーんシズカを復活させるのか、何かが引っ掛かる、何だろう?
仕方ないな、この前は如何やったんだろう思い出せ。
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