第211話 又領都にとんぼ返り!
ラインコールは到着1番、俺に声を掛けてくる。
「お兄さんご無事でしたか、その奴らは女帝殺しの犯人達です!」
コイツらは女帝殺し? 女帝さん死んだのこの国で死ぬのは不味く無いか?
「そこで王女様(大公様です呼んでいるのは)がお兄さんを呼んでます、領都にお戻りください!」
王女様ではなくカオリが何かを言っているんだ、それなら帰るか。
「ラインコール、コイツらどうすれば良いかな?」
「生かして牢に入れましょう、その後は王女様とご相談を」
俺の騎士団に領都迄の護衛をしてもらう、アリーチエとヌールも付けてね。
「ならラインコールすぐ戻るぞ!アリーチエとヌールは後からよろしく。
ニコラス君後はよろしく、すぐ戻って来るから」
俺はラインコールと自転車ですぐ走り出す、アシスト付きは楽に走れる。
「しかしお兄さんは凄いですね!犯人を捕まえるなんて、あのままだと外交問題でこの国が大変な事になりましたからね」
確かに隣国の要人を暗殺されたとなると、隣国が黙っていないだろう帝国なら尚更だな。
「それと大公様よりの密書です、運転中は危険ですけどお読みください」
ラインコールからカオリの密書を受け取り読む。
「何々、スグモドレ ジヨテイヲフツカツサセロ カオリ」
何でこんな時に電文なんだよ、読みずらいぞ!
「ラインコール、女帝さんいつ死んだの?」
「昨日です、スグ来ましたけど一晩は経っています」
着くと合計3日になるね、カオリの時はアイテムBOXで腐る事なく持って行ったけど今回は如何なんだろう?
それと確かにもう1人復活出来るけど、そんなに女帝さんて知って無いけど復活させないといけないのか? スキルが勿体無い様な気がするんだけど。
とにかく妹の指示だ、協力は説明を聞いてからだな。
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「護送の為の馬車が有ってよかったよ」
ヌールは喜んでいる、自分で走るよりも馬の方が楽だからね。
「領界の街だから、犯罪者を護送する馬車が有るとは思ってもみなかったです」
アリーチエも馬に揺られて帰る事を喜んでいる。
アリーチエ達が乗って来た自転車は、騎士達が交代で運んで行く。
俺は領地に何日か居たので、自転車が出て来るたびに結構な台数を街に置いて来た!それも持って来ている様だ。
そして帝国の騎士達の馬も騎士団が乗って来ている。
「遅れても1日違いで着くな、みんな頑張って走ってくれ」
アリーチエの言葉で、進行速度は少し早くなる。
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「あゝお兄ちゃん早く戻ってきて、此処には時間を止めるアイテムBOXは無いの、
有るのは氷魔法だけよ」
カオリは絶対に女帝を復活させたいみたいだ。
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