第91話 食べるメイドさん!

騒がしいと思ったら、交代のメイドさん達が入ってくる。


俺を見て頭をさげて、お話が突如始まる。


「昨日はお風呂今日はお米、もしかしたら明日は槍が降るのかしら」

そんなにおかしな事なのかお風呂に米って?


「明日は私の希望は、飴が降るのよ一杯ね」

「それならチョコレートがいいわよ、絶対に!」

「プリンプリン! 甘味の神様プリン!」

「ならその上のケーキ何てどうですか?」

「それも空から降ってきたら嬉しいよ〜」

「「「ケーキケーキ」」」

俺を見て無理な事を言わないで下さい、ただどれも少量ならどうにかなりそうだけど言わないで置く。


そしてテーブルに座り、食べ始めるけど話は止まらない。


「まあ無理よね、この朝食だって前世を含めて30年ぶりよ、あの頃はお米なんて食べないでパンばかり食べていた」

「ハンバーグ、ハンバーガーも食べたい」

確かにあの硬いパンでは出来ないな、でも金下ろしで細かくしたら繋ぎ位にはなるかなハンバーグ出来そう!


「ハンバーグと言ったら、口直しにアイスよね」

「バニラよりイチゴよイチゴ!」

「チョコレートアイスよ、ケーキも美味しそうウゥ」

全く甘味かよ、あれ1人泣き出した?


「どうしたの、味噌汁熱かった?」

1人が泣いている子に聞く。


「違うあの頃が懐かしくて、思い出しただけよ!前世の食べ物達をね」

料理でなくって、そんなに食べたいのかよ、甘い物を!


「ネエネエ君達、今言った物はチョコレート以外は作れるよと言うよりは作ったかな、チョコレートは板チョコ一枚を増やしているけどまだあまり無いから諦めてください」

俺の言葉に全員箸を止めて立ち上がり、俺に迫ってくる!


「えぇアイスて、作れるんですか?お兄さん」

「ハンバーグも?お兄さん」

「プリンもですか?お兄さん」

俺は君達のお兄さんでは無い!


「プリンは大公様が王女様とこの間一緒に食べているよ、後は俺がこの世界に来ても作ったからね」

ドヤ顔の俺!


「凄いわよ!神がいるわよ」

「ずるいよ、大公様は何故教えてくれなかった!」

「それよりも材料どうするんですか?」

素朴な質問をしてくるメイドさん。


「君達もあの世界から来た人だろう、外の文字は読めるかい!此処は乾物屋さんさ!」


「「乾物屋?」」

「ホラ乾き物を売っている店よ」

「おつまみ屋さん?」

「違うわよ、乾燥した穀物を売っている店よ、粉物も豊富なはずね」

1人正解者がいる、1番若そうなのにね。


「あたり、君達には食後のリンゴジュースをあげよう」


あの2人が、風呂から出て来るまでメイドさん達と話していた。

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