第169話 交渉!

草原で沢山の騎士に囲まれてる俺達。

奴隷達は武器を捨てて無抵抗状態、俺達も仕方無しに立ち上がり手を上げる。


ニヤニヤしながら副団長を見る女性騎士。


「お前!背後の女、貴様はブロウデス王国の騎士だなその紋章は!」

女騎士は、背後の副団長に質問して来る、副団長は素直に頷く。


「ならばブロウデス王国が戦争を仕掛けて来たのだな、その男を連れて!

ただ方向が違うがなハハハ」

さてどう説明しようか、色々と大変だ!


「ちょっと良いですか? 少し弁解がしたいんですけど!」

俺は手を上げたまま、女騎士に問いかける。


「何だ?お前が何を言ってもブロウデス王国の騎士が、ここにいる時点で戦争の意思ありと女帝様に申し上げるだけだ!」

女騎士が言ってくるけど、俺は。


「ならばその女帝様に、この程の経過をお伝えして慈悲を請いますけど」

部下に話が通らないなら上司を説得だ!


「それはお前達の首と胴が繋がって、初めて会えるお方だ!これから首だけの者に話は出来ないであろうよハハハ」

「なら道連れに貴女も首になりますか?

笑いが止まる女騎士?


「言つている意味が分からんが、何の慈悲を貰おうとしている?」

周りを騎士に囲まれた状態で俺に質問をしてくる女騎士。


「ここを当たり一面を灰にして、貴女に責任が無いとは言えませんよね!」

俺の言葉に騎士達が体を硬直させる。


「フン出来るものならやってみろ、私達の剣の「火の玉」

ちょうど良く手を上げていたので、適当に魔力を入れた火の玉を。女騎士の言葉を聞くよりも早く砦にぶつける!


黒の灰となる砦。

「残っていた人がいたら悪かったけど、話を聞かない貴女が悪いんですよ」

呆気に取られる女性騎士、その他の兵士も刀を落としたり漏らしたりしている者もいる。


「さて前も裏も当たり一面灰の海、何処で俺の話を聞きます、そのまま戦いますか?」

俺の問いかけに誰も答えない、奴隷達は俺を拝んでいる救世主だとね!


「は、話を聞く、まずは落ち着け」

何処も黒い灰だから座る所が無い。


「この先に小さいが街がある、小一時間位だ!歩いて共に行こう」

騎士達が先頭で歩き始める、奴隷達は俺の後。

黒コゲの灰で足元が少し熱い。


「旦那様、彼等について言っても良いんですか?」

副団長が聞いてくる?


「良いだろう、正気になった君ならこの人数どうとでも成るだろう!」

「はい頑張りますけど、あの先頭の女騎士は私を知ってました、過去にブロウデス王国に来たことがあるんですかね?」

「その事は俺には分からない、ただ紋章が国の物だと言うことだけだろう」


帝国とブロウデス王国の諍いは、この世界に何ヶ月か前に来た俺には分からないことだ!









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