第158話 閑話(女帝の正体!)
呆れる女帝に、頭が?マークのカオリ。
「分からないなら良いわよ、それで貴女の此処に来た目的は何? 転移してすぐに私の事を知る事はできないはずよね」
確かにこの体になってからは10日位だ、ただその前の40年間がある。
「貴女のことなら、昔から知っているわよ女帝さん!」
「ふーん昔って1週間前は昔と言わないわよねカオリちゃん」
「フン、40年前から貴女の嫌がらせは受けて来たから、良く知っているわよ貴女の意地の悪さもね!」
「ぶーぶぼ」
思わず紅茶を吹き出す女帝。
「貴女何を言っているの、その姿で40歳を超えているの?」
「貴女こそ何処をみてるのよ! どうみたって20前のピチピチ大学生よ!
あゝ大学て言っても分からないか」
「知ってるわよ、転生者ですもの、今も日本語変換で喋っているから誰も会話は分からないから安心してね」
「本当に貴女は誰なんですか?私の事を知っていてこの世界にいる?」
「その前に目的を言いなさい、間違えて殺す命令を周りに出したく無いから!」
(殴りに来たのよ)
「ハイ聞こえないわよ、歳とって耳が悪くなったからね」
「貴女の頭を一回殴りに来たのよ、今までの貴女の意地悪にね!」
今度は女帝の頭に?マークが浮かぶ。
「ねえ、何の恨みで貴女が異世界まで私の頭を殴りに来たか知らないけど、この異世界で私との接点は今だけよ、本当は誰かに騙されて此処に来たんでしょう!
その犯人を問い詰めて殺してあげるから、貴女は安心して私に保護されなさい。
そうだ甥っ子が、後を継ぐから嫁にどう? 少し年下だけど姉さん女房も良いわよ」
「何で貴女に保護されなくては行けないの? それに殴りに来たのは私の意思よ!」
「フー」
女帝はため息をついてしばし考える。
「・・・貴女何か大事な事を隠しているわね! ならば腹を割ってお話ししましょう、お互いに秘密を喋ってね!」
「秘密て何処までよ?」
「私は私の事を前世も含めて話すけど、貴女は話せる?」
「私の事は良いけど、周りの事は話さなくても良いかしらね!周りに迷惑がかかるから!」
「良いわよ、それで私から話すわね」
まず先行は女帝さんから!
「前世でムシャクシャして火をつけたらガス爆発して、気がついたらこの世界にいたのよ!その時の年齢は10歳ね!そして店の畳の上にいたの」
う〜んその話お兄ちゃんもだけど、私はもお2人同じくガス爆発で死んだ人知っている。
「それで、流石に子供だと誰も相手にしてくれなくて、城壁の中には入れないからそのまま、外壁の外でお店をしてたのよ」
「へー何の店、もしかしてお蕎麦屋さんじゃないわよね?」
「あらそのヒントでお蕎麦屋さんて分かるんだなら、この先の事はいらないわよね!」
2分の1の確率に当たったカオリ!
「イエイエ続きをどうぞ!」
その後女帝は、全皇帝との出会いと、此処までの地位になれた事を話す。
「さあ、私の事は言ったし、正体も判ったのね!では貴女の事を教えてよ!」
カオリは相手が判った瞬間、これからどう向き合うかと考えていたので、後半の事は上の空で聞いていたので、少し焦っている。
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