第159話 閑話(意気投合)
カオリのターン、どこまで話せば良いか考える!絶対に兄マサシの事は隠しておきたいと思っている。
「まずいつ来たか! 60年前で転生よ商人の娘ね。
そして前世は80歳まで生きたわよ、最後は癌か老衰かは判定できないけどね。
そしてこの世界で60年過ごして死んで、10日前に復活したわよ!」
前の女帝が、凄い顔になっている!
「3度目の人生なの!!!どうやれば復活出来るのよ!!!同じ世界に!!!」
その顔を見ながらカオリは誇らしげに言う。
「運よ運ね、日頃の行いがいいから、また生き返れたのよ!貴女は無理ね!」
カオリに言われて、悔しそうな女帝。
「グヌヌ、3度目の人生を楽しむなど転生者の理論を覆す行為!お前のスキルは何だ!」
ちょっとからかってやろうと思うカオリ。
「フフフ暗殺者よ2度目も3度目もね」
2度目の転生の時に貰った、先読みの能力(未来感)は黙っておく。
「ほう暗殺者か、なら油断は出来ないな、妾も気をつける事にしよう」
その時に、女帝は何かを思い出す。
「少し話を止めるが良いかの?」
「何か気がついたの?」
此処に来る前、国境線の街に言った事を思い出した女帝。
「実話な、今日は国境線の街に行った帰りでお主を街中で見たんだ!」
「見事に目が合って私も驚いたわよ!」
「それで国境線の街に行った理由だが、隣の属国「属国じゃないよ!」
「言うと思ったわい、これで確定だな、でも最後まで聞け、その王国に王が居るが、傀儡でだな「傀儡じゃない、頑張って国を納めている」
「
女帝の怒りに素直に反省するカオリ。
「分かった大人しくする」
「その王国は王より上の者が2名いる、大公と王女という名の女2人なんだが、大公の方は年は60歳を超えて、つい最近死んだと風の噂が流れてな、その噂の検証で国境線の街に行って来たんだ!
そしたら案の定箝口令を引いていたが、もう1人の権力者の王女が行く先々で吹聴して、王様が止めた話が瞬く間に流れておる、なぁ大公どうやって若くなったんだ!」
もう王女には罰を与えたので改めては出来ないな、大公か。
「何用だ女帝殿」
咄嗟に喋ってしまったカオリ、女帝は立ち上がり指を指す。
「カオリ、やっぱりお前が隣国の大公か、此処で合ったが100年目! 取り押さえて市中引き回しの上、首を刎ねてやる!」
そんな時代劇風に言われてカオリは笑う。
「ホホホ、それは無理よ女帝さん! 姿に歳が違うから私を大公だとは誰も思わないわよ、復活も誰も居ない安置所で生き返ったんだからね、王国でも知る人はいないのよ」
(よし誤魔化せたよ)下の方で拳を握るカオリ。
そうだな・・・言われてみればと思う女帝さん。
「この後もし妾の頭を殴って、無事に外に出たなら何がしたいのカオリちゃん」
「何々ちゃん付けってさ、シズカちゃん」
「やっと呼んでくれたわねカオリちゃん、なら当分此処に居なさい、私の側で守ってあげるわよ、不自由ない生活も保証するわよ!」
「暗殺者を再雇用するの、随分と太っ腹よね」
「手駒にした方が、安全と思うのが帝国流だ!殺すより能力を手元に置いておく方が、何かと便利だからな!」
納得しないけど、帝国内部の調査には此処に世話になるのが1番と思うカオリで合った。
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