第155話 副団長さんと!
まだベットの上に居る俺達。
「話は分かりました、では離れて下さい、下に行きましょう」
「はい私が下ですね、月の物が始まったのでシーツが汚れますけど御免なさい」
俺から降りて横に仰向けで寝る副団長さん。
「おーい何をしてるんです?下って一階」
行き先を言おうとしたら、両腕を掴まれて副団長の上に吸い寄せられてクビに腕を巻きつかれる、新種のタコかよ!
「一度離してからお話しましょうね」
「父と兄を見たでしょう、あんな変な王子に私を差し向けるような奴らなのよ、守るなんて人前で言っていたけど、本心は何処の王族でも良いのよ出世になればね」
何故か涙を溜める、副団長さん。
「あいつらが帰ったなら、もぉ一度来るまで時間があるのよ、少ないチャンスがね、もぉ考えは纏まったのよ、貴方に全てを捧げてあの家と縁を切るのよ」
一体彼女に何があるんだ、心の闇はね。
でもここまで言われたら、据え膳食わぬは男の恥と言う。
「では、本当に宜しいのですね」
彼女は頷き。
「好きにしてください、あんな女の痴態も見せたんです、恥ずかしくなる事はありませんから」
キスから始まる恋はあるけど、女の人のアレで始まる恋もあるかもしれないかも!
そして1つになったよ、ただドアの隙間から目が5つあった事は気が付かなかった。
(よしミッション完了)
(隊長報告してきます)
(後はお兄さんにコッチにも目を向けさせるだけ)
(許可は出たのよ、後はタイミングね)
(さて誰が最初に妊娠するかね)
(本命は、王女様だけど、この穴馬が最初かもね)
(そうね排卵中のが、妊娠しやすいのよ)
(さすが1番のお姉さんね)
(1番の年下のくせにね)
(悔しかったら、早くお兄さんを誘導するのよ!)
((((アイアイサー))))
メイド達は、執務室に報告に行く、俺が副団長と一緒になったと。
「はいご苦労様、元の部署に戻って宜しい」
「アノ時か、確率高すぎ!」
騎士団団長が言うと、王女様は鼻高々に言ってくる。
「フフフ、何貴方達は来てしまったの?」
その言葉に8人は。
「「「「「「「「え〜」」」」」」」」
「王女様! もしかしてきてないんですか?」
「フフフ、危ない日に、しっぽりと時間をかけたからね、おそらくはミッション完了だと思うのよ」
そんな事を言ってくる王女様に、焦る侍女長。
「嘘〜、なら私も1人がいい、今度時間を作って良いですか?」
「貴女が、焦るのは分かるけど、周りからブーイングよね」
確かに地位が違う。
「王女様なら良いのですかね!」
「王女様よ全ては私が中心ね」
王女様の言葉に、みんなが大合唱!
「「謀反起こされろ!」」
「「クーデターだクーデター!」」
「「魔女狩で、火炙りよ!」」
「赤ちゃんのオムツを洗ってあげない!」
みんなが言い終わると、王女様は。
「はいはい落ち着いてね、これであの家が何を指令してもお兄さんを守れるわよ、手をつければこっちのもの、何も言わせないわね」
「言って来ますかね?」
「裏切る気満々なのよ、だからあの子をここに連れて来たのだからね!」
王女様の言葉を聞いて、何も言わずに壁の花となっていたラインユールが提案してくる。
「では罠を仕掛けときますね」
「ラインユールなら、完璧に仕留めるでしょう、後は王様に手を少し貸せば終わりですから」
俺と副団長の知らない所で、副団長の実家の行く末が決まっていった。
俺と副団長は朝までやっていて、シーツを汚しまくって、メイド達に白目で見られていた。
そしてしばらくは、王女様がくれた新たなあだ名、スプラッタ〜アニオタと言われて、みんなが俺が近づくだけで逃げ惑う。
あの5人組さえ、半径3m以内に近づけない!
うーん悪いのは・・・俺かな!
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