第153話 ユニットバスが完成!

そして、やはり警護をすると、一緒に中に入ってくる副団長。

「仕方ありませんね、貴女には貴女の仕事がありますもんね、ただ濡れたりしても怒らない様にしてください」


部屋に入って奥のトイレに行く。

この部屋の広さなら湯船を置いても大丈夫だろう。

俺はアイテムBOXから、湯が満載した湯船を出して置く。

排水の蓋がある部分を穴の側に。


「よく考えてみたら、満帆に入れる事は無かったな、でも栓を少し抜いて排水を確認してみよう」


栓を少し抜くと、お湯が流れて穴に吸い込まれていく、全開で流すと溢れそうになるので、少しずつ流せばどうにかなると確認した。


次はトイレの設置!

湯船も、トイレも、あの店から取ってきた!恐らくは明日には直っているはず!

そして木の板を2枚並行に置き、少し排水のために間を空ける。


そして座ってガタ付き確認、多少は揺れるけどどうにかなりそう。

後は排水を確認する。


板にどうしてもかかるけど、何か無いかと城の下に降りて色々と物色。


そして、缶詰の空き缶を底も切り落として、少し叩いて中に入れて繋げる。

便器の下に入れたら、あらピッタリと合わさった。

その時に頭の中にピロピローリンと音が鳴った、何かのスキルが得られたみたいだ。

後で検証しよう。


もう一度戻って最上階最奥の部屋に行く。


そして穴の上に再度板を引いて便器を置く、水を流してみて飛び散らない事を確認した。


「後は水なり湯なりを置いておけば水洗トイレになるな、俺1人の量なら環境汚染にはならないよね」

後で調べたら、小さい小川が城の中を流れていた、先は川に繋がるらしい。

昔は色々と流していた日本だけど、あの時の様にこの異世界が発展するのは後何百年後になるか分からない、俺はその頃には・・・。


背後で見ていた副団長さん、俺が水を流しているのを興味深く観察している。


「これは何をする物何ですか?」

「トイレと風呂ね!」


まずトイレに近づき、蓋や便座を開け閉めしている。

「少し座ってみていいですか?」

「どうぞ、スカートが床に着きますから、少し持ち上げて座ってみてください」

副団長は裾を持って、便座に座る、なんかもうエロっぽい。


「この姿勢でするんですか、中々すごい発想ですね」

「アレ店の奥にはありますけど、入った事は無いんですか?」

「私は今日初めて奥に入りました、隣の湯船もお店に入るまで見た事が無かったですね!」

そうなんだ!副団長さんは入った事が無かったんだね!


「なら使ってみますか、貴女だけ使用した事が無いなら試してみます」

トイレの使用て、女性に言ってしまったけど御免なさい。


そして副団長は考えている。

「私だけと言う事は、部下達は入った事があるんですか?」

「はい、騎士団長に連れられて初めて入った時から度々来ますよ」

また副団長は考える。


「トイレもそうですけど、部下達の髪や肌が綺麗になったのは、此処のお風呂に入ったからですか?」

「まあこれですね」

シャンプーやコンディショナー、ボディーソープなどを出す。


「これを付けて洗うと綺麗になりますよ、先程はお風呂で試してませんか?」

「ええと少しだけです」

顔を赤る副団長さん、アイツら何をしたんだ?


お湯の入ったバケツを出して、手をボディーソープで洗ってもらう。

「どうですか、ツルツルになるでしょう」


「はい」

副団長は小さい声でうなずく。








 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る