第144話 秘密の会議!

椅子に座ると紅茶を一口啜るカオリ。


「うんラインユール、腕は落ちてないけど、茶葉は落ちてるわね、お兄ちゃんの所で仕入れをしなさい、これではお客様に失礼よ!」

ラインユールは嬉しそうだけど、茶葉迄は気が付かなかったと嘆いている。


紅茶をテーブルに置いたカオリは皆んなに質問する

「さてこの様に若い姿であなた達の前に現れてビックリした! 私もこの姿を確認した時にはビックリしたものよ、だって地球でお兄ちゃんと別れたときの、その時の姿だったからよ、20ハタチ!」

4人は大公の姿が若々しく、日本人な姿に言葉が出ない。


「しかし魔法は凄いわよね、死者蘇生て魔法は聞いたことがある? 私もこの世界に来て60年だったけど、聞いた事が無かったのよ! そして生き返ったらこの姿よ、凄いでしょう死者蘇生!」

カオリの言葉にサブマスは答える。


「あのー、私達エルフには言霊魔法て言うのが有ります、死んで3日以内なら朧げな姿で言葉を交わす事が出来ますけど、そんなに完璧な姿にはなりませんよ!

傷を負ったらこの傷も有りますし苦しんだら苦しんだ顔で現れます、若返ったり姿が変わる事は無いです」

サブマスの答えにカオリは又質問する。


「エルフってやっぱり凄いのね、そんな魔法があるんだ! 貴女出来るの?」

「私は出来ませんよ、長老の1000年以上生きていた者達だけです」

ラインユールが、何故か頷いている。


「それで蘭ちゃん達はお兄ちゃんと進んでいるの?」

「そんな事は、言えるわけありません」

王女様は顔を赤らめて言うと、残り3人も頷く。


「あら、月のものは来ているの?」

カオリの質問に王女様は。

「まだ1ヶ月位です分かりませんよ」プンプン。


「馬鹿蘭、それを言ったら!」

口を滑らせた王女様に侍女長さんも言ってしまった。


「貴女もよ侍女長」

騎士団長も又言ってしまう。


「あら3人ともねおめでとうフフフ良かったわよ! この世界でもサダ家の系譜を残せるわね!」

カオリは喜んで居るけど。


「言っておきますけど、メイドに騎士団! 全てあのアニオタの餌食になっていますよ! どうするんですかカオリさん!」

俺のハーレム状況を告げ口する王女様。


「なら30人以上か、誰かが1人でも妊娠すればどうにかなるわね、来年が楽しみよ」

カオリはなんだか安心しているが、騎士団長が報告。


「いや副団長は、相手をしていない」

騎士団長の報告にカオリは質問する。


「それは何でかな、男が嫌いなの?それともお兄ちゃん?」

カオリの質問に騎士団長は。

「それは無いと思いたい、女同士でも無いはずだし?」


「なら媚薬でも使って無理矢理でも1つにさせましょう! 手を出していない人を近くには置けないわよ、間違ってお兄ちゃんに傷でも付けられたら困るからね」

カオリは俺を心配してくれているけど王女様は。


「お兄さんに傷ですか? そんな事は無いですよ! あのアニオタの能力ならね」

「何々何か凄い能力が発現したの?」

王女様の答えに、前のめりで質問するカオリ。


「ええ、死の大地が今は北海道の大地みたいになって有力な農耕地になりました! 今は開発中ですよ」

王女様様は素直に答えるけど、カオリは再度質問する。


「それは何をしたの?」

「火魔法で、樹々を燃やして灰に、そしてお店の魔力水で今実験農場から始めています」

「後ほら土魔法でプールを作ったのよ、全然水漏れ無しね!」

追加で侍女長さんも報告している。


俺の個人情報保護法は異世界にはつうじぬ!





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