第143話 現れたカオリ!

そしてその夜、俺は食事と風呂に入って、マッタリと城の上の部屋に。

(おーいカオリ、夕飯持ちてきたぞ)

衣装扉を開けても反応なし、そしてトイレもノックしたけど反応なし!

何処に行ったんだ、まあ不審者で捕まらなければ良いけど、蘇生した意味が無くなるからね!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


そして館の執務室、今も書類と睨めっこの王女様。

「誰か手伝ってよ! 酒を飲んでいないでよ」

「王女様、頑張れ!」

「早々頑張れ!」

「私は貝です」

「私も、書類は嫌です、それよりも貴女実態を見せてください、お兄さんには見せているんでしょう!」

「それはどう言う意味ですかね!」

キラ、サブマスがナイフを出す。  


「やめなさいよ2人とも、此処での争いはダメよ!」

「私に実力行使をさせないで、酔って手元が狂うから寸止め出来ないよ!」

サブマスはナイフをしまう。


「ラインユールもエルフ達を見たいなら、大陸の端に行けば良いのよ!」

「遠いですし、道が分かりませんよ!」

「海岸沿いを自転車で走って行けば、この頃はかなり台数纏って来たから、持っていけば、代金は給料から引いておくからね」

「タダでは無いんですか?」

「旦那様の物は私の物よ!代金は頂くからね」

「もう私もお兄さん派になりますよ、お兄さんバンザイ」

「お前も裏切るのかラインユール、謀反の罪で絞首刑だからね!」

その時部屋の隅の影から声が聞こえる。


「相変わらず中のよろしい事ね、安心したわよ貴女達!」

皆んな部屋の隅を見る。


「声は若いけど、大公様の口調にそっくり!」

「でも大公様は、もういないはずよね」

侍女長はナイフを握る、一緒にサブマスもナイフを出す。


「全く用心深いんだから、ラインユール、お茶を入れて早く!」

ラインユールは素早く立つけど。


「条件反射で立ってしまった、確かに口調は大公様?」

「まあまあ皆んな、私は酔っていてもわかる、敵だろう!」

その瞬間騎士団長は剣を抜く!


「全く危ないからそれをしまってね、良い子だから」

「確かに口調は大公様です、でも何かが違う?」


「もう座るわよ、ラインユールお茶早く!」

「ハイハイ、すぐに」

ラインユールは部屋にある茶器で紅茶を淹れる。


「私は何でお茶を入れているんだ?」

そして影から、人が現れる。


「皆んな今晩は、あなた達の大公様で〜すよ」

現れた若いカオリに皆んなは驚いている。


「どうしたのよ、今晩はよ」

「「「「今晩は」」」」


「よろしい挨拶は大事だからね、それじゃお話をしましょうかね、この体になった経緯からね!」


彼ら彼女達にとって長いよるが始まる!








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